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このストーリーは、私のコンサルティング実例です。会社名人名は架空です。
青森県某市に、ラーメン店「ねぶた」があった。この店は、夫婦共働きで店を運営しているが、売上の低下による借金返済に困って相談に来た。夫婦で事務所へ来ると、
「先生!わしら二人で一生懸命働いてここまで来たんだが、ここ一年前頃から売上が下がって、銀行の借金が払えなくなってしまいました。何とか見てもらえんでしょうか」
とても元気そうな夫婦で、とても落ち込んでいる様子はない。こうした、経営者はやる気が高まっているので、経営改善もうまくいくケースである。そこで、私は、
「そうですか!最近売上が落ちている飲食店は結構多いんですよ!」
「でも、先生!うちの場合は、この人が思いつきで何でもやるから、こうなってしまうんですよ!」奥さんがこう言い出した。
「旦那さんが思いつきでやられたこととは?」
「ハイ、テレビなどで見たといって、スープの獲り方を変えてみたり、麺の業者を変えるなど、それは先生!めまぐるしいほどですよ」
「本当ですか!旦那さん!どうしてそういう風に変えてしまうんですか」
「いや、女房の言っている事は、極端ですわ!売上が落ちてきてから、広告を打っても割引をしても一向に楽にならないもんですから、テレビでやっていることを試してみようと・・・」
「そうじゃないでしょう、アンタ!この間は、キジのガラを沢山取り寄せて、支払に困っているんじゃないの。」
こうした言い争いが私を前に続けられていた。
「分りました。お二人のやる気はいいですが、店の活性をするためには、方針を一つに決めてスタートしませんと、費用の無駄遣いばかりか、到達点が見えないので時間が掛かりますよ」
「そうですね、実は私たちは、勉強するために飲食勉強会へ東京まで毎月通っているんですが、具体的なアドバイスがないものですから、ここは原田先生にお願いしようと、女房と話し合ってお邪魔したんです」旦那がこういった。道理で普通のラーメン店の経営者とは意識が違っていたのである。
「そうですか、それで現在の帳簿は持参していますか?」
「ハイ、恥ずかしいですが、これが現状の店の売上です」
帳簿を見ると、なるほど、売上が低下しているものの、経営が赤字には至っていない。しかし、店を建築した銀行の返済金を差し引くとキャッシュフローは不足するのであった。
これによって、さらに所得税の分も資金ショートしていることから、借入金が小刻みに増えているのであった。
「分りました、お引き受けしましょう。しかし、売上アップも重要ですが、この分ですと、資金ショートを防ぐのが先決ですね。」
「来月、店までお伺いしますので、全ての借入金の調査と支払期日などをメモをして置いてください」
「有難うございます。帰ったらすぐにやります。」
こうして、この夫婦は青森まで帰ったのである。しかし、私は、この夫婦仲がしっくりいっていないことへ多少の不安を感じるのであった。
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