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このストーリーは、私のコンサルティング実例です。会社名人名は架空です。
昔ながらの友人であり、コック仲間が飲食店を経営して成功した。しかし、彼は、1店舗の経営者であり、常に二号店の模索をしていたのである。ある日、彼は私の事務所を訪ねてきた。
「原田さん!暫くです。随分有名になりましたね」
こんなお世辞を言いながら、要領よく経営で困っている事を聞き出して帰るのである。
「誰が!有名になんかなっていないじゃ〜。それよりあんたの方が有名じゃないの!」
「俺なんか、未だ駆け出しの経営者だから・・・」
そういって、まんざらでもなさそうである。
彼との付き合いは、かれこれ10年ぐらいになる。しかし、彼が店を出してからと言うものは余りあってはいなかったのだが、私がコンサルタント会社へ入社してから偶然再会したのであった。
「それはそうと、原田さん、俺ももう一軒店を出したいんだけど、力になってもらえないかな〜」
「別にいいけど、あんたはうちの会員じゃないか、社長に頼めばいいじゃ〜」
「でも、あの先生では、いつも決まった設計士で物凄く高い店しか作れないじゃ〜。だから、原田さんに頼みたいんだけど。」
「俺に頼んだって、会社で受けるしかないよ。それじゃ同じじゃない」
「頼むよ、個人的に見てよ」
「そんな事できないよ!俺も今はチーフコンサルタントだから、部下の手前もそんなことしたら、大変だよ」
「いいよ、俺が社長に頼んで、俺流のやり方でやらせてくれと頼んでみるから・・」
「本当に、ありがとう」
こうして、彼との約束で彼の店の計画を立てる事になったのである。しかし、私は、それから二ヵ月後、コンサルタント会社を退職する事になった。色々あったが、この会社で仕事をすることが嫌になったからである。
彼は、その会社の信者的会員であった事から、私についてくる事はなかった。しかし、電話では、「原田さん、二号店の計画は頼むよ」と、言って泣きついていたのであった。
早速、物件が見つかり、千葉県の繁華街に出店計画を立てる事になった。打ち合わせ会議は三回ほどであったが、中々決まらない。
私のほうは、すでにコンセプトを引いてあり、事業計画も完全に出来上がっていた。しかし、彼は、他の誰かにも相談しているらしい。
もしかして、私が勤めていたコンサル会社の社長ではないだろうか・・・。わたしは、嫌な予感がした。
私の感は当たっていた。前の社長にも相談していたのであった。つまり掛け持ちでコンサルタントに相談をしていたのだ。それだけならば、いいが、又別のコンサルタントにも相談をしていた。私は、こんな仕事をした事もない。これが企画コンペならばいいが、コンサルタントの比較では、たまったものではない。そこで、
「社長!私はこの仕事から手を引くから、よそのコンサルタントと組んでください」
体裁よく断ったのである。
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