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このストーリーは、私のコンサルティング実例です。会社名人名は架空です。
これまでのあらすじ、
売上アップの最終段階として、業態改革を決定したことからコンセプトを設計した。その業態が鍋家だったことへ社長、部長は不安を抱いていたのである。
「社長!現在は空調が完備していることから、大丈夫ですよ。実際にしゃぶしゃぶやちゃんこの店が繁盛しているじゃないですか」
「先生がそこまでおっしゃるなら、これで行きましょう」
ここで方向性が決定したのである。
店内改装は、最小限度で実施する事にした。とくに、焼肉の五徳が円形だった事から、そのまま鍋に都合が良かったことから、この分も合理化することが出来たのである。
それから従業員の特訓が始まった。担当は和食の経験豊富な小松君に決定した。
さらに、これまでの赤字経営から、脱皮するためにこの小松君に委託経営システムを導入する事にした。彼は、長期間勤務していたことから全従業員の意識も高まって来たのである。
それから、やっとオープンが近づいた。社長が東京の事務所まできた。
「先生!オープンはどうしましょうかね!」
「社長!顧客ターゲットは45歳以上にしてください。客単価は5,000円を狙います」
「分りました。お蔭様で部長もやる気一杯で喜んでいますよ。」
「しかし、お客にこの店を認知してもらえるまで3ヶ月間くらい我慢してください。特別なコンセプトの店は、商圏を広げなければならないので、広告がいきわたるまでの辛抱です」
「分りました。是非、店のほうへ顔を出してあげてください」
こう言って、帰ったのである。それから開店日がきまり、いよいよ開店日を迎えた。
開店日、社長が熊本の馬刺しを仕入れてきた。一キロ2万円もする高級品だが、社長の自腹で買ってきたそうだ。ここまで、全員がこの店に気を入れていれば、大丈夫!私は確信した。
オープンサービスには、純米酒(山田錦の荒走り)をグラス一杯を無料で提供することにした。其の香りは、ワインのごとく日本酒とは思えないほどの芳香である。
お客さんが入ってきた。計画通りの中高年者である。しかも、鍋は順調に売れている。客単価は5,500円と予想を上回ったのである。
「部長!良かったね。これでこの店は心配ありませんよ」
「本当に有難うございました。社長があんなコンサルタントに頼まなければこんな苦労もしなかったのに」
「まあ、これまでの事はいいじゃないですか。これから、この店を繁盛店にしてください」
この店の委託経営を負かされた小松君は、奥さんともども頑張っている。
こうして、「鍋家」が開店した事によって、会社の雰囲気も一段と盛り上がっていったのであった。しかし、それから数ヵ月後、気になることが起こった。
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