開業屋 原田 諦の飲食ビジネス情報  ≪飲食店指導実績 300社533店舗以上 日本一の飲食店・開業屋≫

製鉄会社の管理職から飲食店経営者へ変身!


製鉄会社の管理職から飲食店経営者へ変身!(NO1)
このコーナーは、私のコンサルティング実例です。したがって、会社名人名は仮称です。

私の事務所へ40代前半の一組の夫婦がやってきた。この夫婦は、とても飲食店の経営者とは思えないなり立ちである。特に旦那の方は、いかつい体つきであり、愛嬌と言ったものが感じられない人であった。

「すみません!こちらは原田先生の事務所でしょうか!」
奥様が声を掛けてやってきた。奥様は。愛嬌が良く、何か商売をしているのかな?と思わせるいでたちであった。
「ハイ、そうですが、何か御用ですか?」

「はい、私達は、先生の噂を聞きましてご相談をさせていただけないだろうかと参りました。」
ことば使いも丁寧で、とても気さくな感じの女性である。しかし、一方旦那と思われる方はむっつりした顔つきで、ただ奥さんについているだけであった。
「どのような事でしょうか」
「はい、私達はこれから飲食店を開業しようと思っているのですが、全くの素人で相談する人もいませんので、日経レストランという本を読んで先生を知りました。」
「ああ、そうですか、それはありがとうございます。」
「それで、どのような飲食店を始めたいのですか」
「はい、それもハッキリしていないんですよ」

つまり、何も計画もなく、ただ飲食店でもやろう、と考えているかのようであった。わたしは、こうした人たちの大半が失敗している事から、
「飲食業は難しいですよ!簡単にできることではないので、もう一度考え直してみたらいかがですか」
すると、旦那の方がいきなり口を開いたのである。
「先生!私は名古屋の某鉄鋼会社の管理部長をしておりますが、これから、この会社であと20年働いたとしても、どうなるのか解りません。しかも、現在のリストラや早期退職を促している事からみれば、とてもワクワクした人生を送れるとは考えられないんです。」
「なるほど、それで飲食店でも!と考えたんですか」
「いえ、そうではないんです」

かれらは、何か事情がある様子である。
「実は、家を建てたのですが、その家が道路に面しておりまして、ゆくゆくはそこで商売でも出来たらいいな〜と女房と考えているところなんです。」
「なるほど、でも、調理技術から学ぶ事はとても大変ですよ」
「大丈夫です。これまでも20年会社で頑張ってきたのですから、」
なるほど、管理職を負かされてきただけの事はある。しっかりしたポリシーを持っている男だったのである。
製鉄会社の管理職から飲食店経営者へ変身!(NO2)
このコーナーは、私のコンサルティング実例です。したがって、会社名人名は仮称です。

私の事務所へ40代前半の一組の夫婦がやってきた。この夫婦は、とても飲食店の経営者とは思えないなり立ちである。特に旦那の方は、いかつい体つきであり、愛嬌と言ったものが感じられない人であった。

その後、この夫婦は、私へ開業の指導を依頼してきた事から、業態開発から開業計画を進めることになったのである。しかし、全くの素人では、サービス業をスタートさせる事は難しい。
そこで、私の顧問先へお願いして、研修ということで夫婦でトレーニングしてもらう事になったのである。
トレーニング先は、広島の小規模居酒屋とした。この会社は、お好み焼き店とカウンターしゃぶしゃぶ店、串揚げ店を経営しているが、経営者が私の友人と言う事もあって快く受け入れてくれたのである。

もちろん、ビジネスとして研修料金を支払うことを前提である。私は、どのような親しい仲にも礼儀を重んじている。それは、ビジネスはビジネスとしてきちんと考えられる人、経営者でなければ、その仕事も上手くいくことが少ないからである。
彼らは、それを当然として了承してくれた。この辺からも、彼らの人格を尊敬できたのである。
いよいよ、研修に入ったが、その期間は2ヶ月間。彼らの実家が静岡であった事から、、二人は家を離れての勉強である。
そして、私の事業計画が完成した。業態は、ポテト料理専門店である。コレは女性客をターゲットに、主婦やヤングレディーの外食を誘うものとして計画したものである。

店舗物件は、少し郊外になるが、通り添えに位置している。規模は25坪だが、家賃もまあまあの所。デザイナーは私と長年お付き合いがある、チョッと有名なデザイナーである。
彼らは、研修を終えて、いよいよポテト料理の研修をしなければならなかった。しかし、ポテト料理専門店のような店があるはずはない。
そこで、ここでも私の友人でフレンチのシェフを一ヶ月間入ってもらう事にして、進めることになったのである。
「先生!コレはいいですね。こんなコンセプトを引いていただいて本当に感謝しています」
「このコンセプトは、今後チェーン展開もできるでしょうし、全国を探しても何処にもない業態ですので、有名な店になる事でしょう。頑張ってください」
こうして、二人の経営者に店を引き渡した。

いよいよ、オープンの当日。店は若い女性客やそのグループで満席になっている。
メニューには、ポテトを利用した「ニョッキ」や「グラタン」「ムース」などなど、女性が喜ぶメニューが完成していた。
そのご、私は、顧問として業務依頼をされ、毎月彼らの店へ指導に入る事になったのである。
しかし、夜の営業に問題があった。
製鉄会社の管理職から飲食店経営者へ変身!(NO3)
このコーナーは、私のコンサルティング実例です。したがって、会社名人名は仮称です。

私の事務所へ40代前半の一組の夫婦がやってきた。この夫婦は、とても飲食店の経営者とは思えないなり立ちである。特に旦那の方は、いかつい体つきであり、愛嬌と言ったものが感じられない人であった。
顧問コンサルタントの契約を依頼され、毎月訪問する事になったが、

昼の売上は予想以上に高かった。しかし、夜の売上が少ないのである。
ポテトという商品特性から見れば、夜の需要が少ないのは当然であるが、コンセプトに掲げてあるのは、これをフォローするための策も儲けられていたのである。
ところが、この商品を作るにも技術はない。

そこで、ワタシが調理指導に入る事になっあのである。
メニューは、2,500円のコース料理である。
献立は、
●サラダ風オードブル
●ポテトのビッソワーズ(冷製スープ)
●ビーフのミニステーキ
●かぼちゃのニョッキ
●デザート
の5品である。
このメニューが、女性に受けるかどうか、奥さんが動いた。

グルメ情報誌の取材やパブリシティーを利用してどんどん広告を打ち出したのである。
それからいきなり、お店にお客が入りだした。
すると、今度は料理が間に合わないのだ。調理に慣れていない旦那は、戸惑うばかり、
すると、奥さんが調理場に入るようになった。しかも、彼女は手さばきも良く、旦那よりも料理が上手いのであった。
こうして、二人三脚でポテト料理の店は、繁盛店になる事ができた。そして、さらに、そこへ新たな問題が起こったのである。
それは、旦那が、もう一店を開店させるというのだ。
まだ、一号店を開店させて一年もたっていない。これでは、経営を成功させる事など出来るはずも無い。私は反対をし続けたのである。

しかし、彼らは、私の意見に聞く耳を持たなかったのである。
そして、また、調理修業をしなければならない。そこで、また、一号店で研修を受けた広島でお好み焼きの技術指導を受ける事になったのである。
製鉄会社の管理職から飲食店経営者へ変身!(NO4)
このコーナーは、私のコンサルティング実例です。したがって、会社名人名は仮称です。

私の事務所へ40代前半の一組の夫婦がやってきた。この夫婦は、とても飲食店の経営者とは思えないなり立ちである。特に旦那の方は、いかつい体つきであり、愛嬌と言ったものが感じられない人であった。

独立起業一年後、新たな店を開業する決心をしたこの夫婦は、その調理技術を習得するために広島まで、また研修に入ったのであった。
その間、若い従業員を雇用して任せていた。しかし、この従業員は、どうもまともではなかった。とにかく何事にも鈍いのである。仕事というよりも、ほとんどが勉強であるから、お客様を喜ばせるなどの料理が造れるはずは無かった。

しかし、夫婦は2号店のことしか頭に無かった。一ヵ月後、彼らが帰ってきたときには、売上は二分の一まで低下してしまっていたのであった。
それでも、この夫婦は自信に満ちていたのである。これまで成功させた自信が草させていたに違いない。
しかし、そう簡単にはいかなかった。
「先生!もうどうにもならないんですかね!」
「どうにもならない事はないでしょうが、これから盛り返すという事は開店するよりもタイヘンな事と覚悟して於いてください」
「何か、手段としてありませんかね〜」
「貴方達は、私が反対したにもかかわらず、二号店の開店を決行しようとした事がこうした問題を起こしたのですよ」

「ハイ、本当に申し訳ありません」
「しかし、このまま指をくわえているわけにも行きませんので、何とかしましょうね」
「はい、頑張って何とかしないと、これまでの事が無になってしまいますから・・・」

こうして、ポテト専門店の営業活性は、早くも一年目で訪れてきたのであった。しかし、その一方では、二号店の開業も進んでいた。
「先生!物件が決まったのですが、見てもらえませんか」
「エッ、二号店をやっぱり開店するのですか?」
「ええ、それでないとこまでの研修も無駄になりますので・・・」
「そんな事よりも、一号店の方へ力を注いだ方が確実なんじゃないですか」

でも、彼らは二号店の開業を決断していたのである。
二号店の立地は、デパートの横道でお好み焼きの立地としては、まあまあの所であった。
彼らは、一ヶ月間、広島の研修先からお手伝いを貰って、開店した。
一号店のポテト専門店は、旦那さんが担当して、お好み焼き店の方は奥さんが担当して運営に当たったのである。
製鉄会社の管理職から飲食店経営者へ変身!(最終回)
このコーナーは、私のコンサルティング実例です。したがって、会社名人名は仮称です。

私の事務所へ40代前半の一組の夫婦がやってきた。この夫婦は、とても飲食店の経営者とは思えないなり立ちである。特に旦那の方は、いかつい体つきであり、愛嬌と言ったものが感じられない人であった。


いよいよ二号店の開店を控えて、二人は大忙しである。それでなくとも慣れていないこの夫婦に二号店の出店は無理な話である。調理指導の手伝い人が帰ると、ソレこそ大変な状況を迎えてしまったのである。
「先生!誰か若いコックさんはいないですかね〜」

「コックさんと言っても、洋食上がりでないとこの仕事はできませんし、誰かお好み焼きをやりたい人を探したほうが早いかもしれませんよ!」
「そうですね!広告を出してみましょう」
かれは、そう言って次の週にタウン情報誌へ募集広告を出した。ところが、運よく一人の若者が応募してきたのである。
「先生!よかったです。応募者がありました。面接をしたのですが、とても感じのいい若者ですので早速入れたいと思います」
「ソウですか、それは良かった!店はどちらへ入れるのですか」
「ハイ、お好み焼き志望ですのでそちらのほうへ」
「そうですか、でも、良く教えてから任せないと事故が起きてからでは遅いですからね!」

「はい、判りました。」
かれは、こう言って電話を切った。
それから暫くして店へ言ってみると、ポテトの店に夫婦で仕事をしているのである。
「エッ、もうお好み焼き店の方は大丈夫なんですか?」
「ええ、お好み焼き店は、売上が一万円そこそこなんで、もう二人でやっていられないんですよ」
「一万円!それだけしか売れないんですか」
「ええ、お好み焼きは駄目ですわ!それに、先生に紹介されら広島の店ですが、いろいろお金の請求をしてくるんです」
「どのようなお金です」
「ハイ、看板代や粉の仕入れ金など・・・」

「でも、それはアナタが支払わなければならないお金でしょう」
「ええ、そうなんですが、とにかくうるさいほど請求があるんですよ」
「私が聞いて見ましょう」
こうして広島の顧問先へこの件を問いただしたところ、開店から一回も仕入れ代金を支払っていなくて、でも商品の注文はきているとの事であった。これを夫婦に伝えたが、いまは苦しいから助けてもらわなくては、と言うのである。
こういう状態が続いていたが、それから半年後、お好み焼き店を従業員へ委託経営と言う形で任せて、ポテト料理専門店の経営へ専念する事になった。
結局、お好み焼き店のオープンで一千万円ものお金を失ってしまったのである。
無理な開店は、命取りになる例である。
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