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この物語は実例です。したがって、登場人物や会社名は架空です。
全国には、色々な経営者が様々な経営センスをいかして、独特な営業を展開しているのが中小規模飲食店の特徴です。今回は、この中で、女性経営者を紹介しましょう。
その経営者は、三重県のあるパスタ店の経営者です。彼女は、とてもクリエーティブな人で、お会いしたのはもう、20年も以前に戻ります。
その会社は、その地元で有名でした。特別手打ちスパを全国でいち早く取り入れ、有名になっている会社です。とくに、その経営者の旦那は、ごつい体、いかつい顔、そして派手な成り立ちをしている変わり者でした。常にベンツを乗り回し、地元ではボス的存在に会ったのです。
わたしは、そうした会社と出会ったのは、チーフコンサルタントとしての役割を果たすためでした。と、言うのは、コンサル会社に勤務していた当時、その会社は、私どものコンサルを快く受け止めていなかったことにありました。
そこで、私がコンサル契約のお断りに出向いたのでした。早速、その会社の事務所へ伺い、その旨を伝えようとしたのですが、そこにいたのは社長でした。見るからに怖そうである。
「ああ、先生、始めまして、」ぶっきらぼうであるが、とても人がよさそうな優しさに溢れている社長であった。我が社内で噂するような人物ではない事に気がついたのです。
「始めまして、私は、チーフコンサルタント原田と申します。日ごろから大変お世話になっております。今日はまた、特別にお時間をいただきまして有難うございます」
丁重に挨拶を済ませた。そして、
「早速で、大変失礼と思いますが、率直に申し上げまして、御社におかれましては、我が社のコンサルティングがお役に立っていないように感じました。そこで、これでは、双方ともにメリットがないものと考え、私がチーフとしまして部長に代わりご挨拶に参りました。」
「いや〜、お宅の会社のコンサルタントは、経営を知らないのか、別にこれといったアドバイスもなく、訪問しても試食ぐらいで帰ってしまうんだから、我が社としてもお付き合い程度でと思っているところが正直な話です」
本当に正直な社長であった。たしかに、この会社の担当は、私の部下ではなく上司でした。彼は、こうした問題をあちらこちらで起こしている事から、いつも私との衝突が起こっていたのでした。しかし、この会社の担当まで、私が引き受ける余裕がなかったことから、私がこの役割を引き受けることにしたのでした。事務所を出る際、我が社の社長は
「おい、原田、すまんの〜、悪いがこの会社の契約を断ってきてくれんかね」
こういって、私に矛先を向けたのです。
そして、この社長との面談になったのでした。
社長と話しているところへ、私と同年輩の女性が入ってきた。決して美人とは思えないが、とてもさわやかで笑顔が素敵な女性でした。この女性の一声でした。
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