第8回公募が8月18日にスタート
中小企業省力化投資補助金の一般型では、2026年8月18日に第8回公募が開始された。申請受付は9月中旬、締切は10月中旬の予定とされている。一般型は人手不足に悩む中小企業などが、現場に合わせた設備やシステムを導入して省力化を進めるための制度で、ハードとソフトを組み合わせた事業も対象となり得る。
補助上限は企業規模によって異なる
制度案内では、従業員5人以下は750万円、6人から20人は1500万円、21人から50人は3000万円など、従業員規模に応じた補助上限が設定され、大幅賃上げ特例などによる上限引上げも用意されている。通常の中小企業の補助率は原則2分の1、小規模企業者などは3分の2とされている。ただし申請要件や対象経費は公募回によって確認が必要である。
飲食店で考えられる省力化投資
飲食業では注文受付、会計、配膳、食器洗浄、予約管理、シフト作成、在庫管理など多くの業務に省力化余地がある。POS、セルフレジ、モバイルオーダー、調理機器、食器洗浄機、配膳ロボットなどは代表例だ。ただし特定製品が必ず補助対象になるとは限らず、最新公募要領での確認が必要である。
補助金があるから導入するのは危険
1000万円の設備を補助率2分の1で導入できても、自社負担500万円に加えて保守費、通信費、消耗品、教育費が発生する場合がある。導入前には何時間の労働時間を削減できるか、その時間を人員削減ではなく売上増加へ転換できるかを計算する必要がある。
例えば1日3時間の作業を削減し、時給1500円、年間300日営業なら単純計算で年間135万円相当になる。実際には社会保険や採用費なども考慮する必要があるが、設備投資額と年間効果を比較する基本的な考え方は同じだ。
補助金とキャッシュフローは別問題
補助事業では原則として事業者が先に経費を支払い、所定の手続後に補助金が支給される場合がある。したがって採択されたから資金繰りの問題が解消するとは限らない。自己資金や金融機関からの融資を含めた支払計画が必要だ。
申請前にGビズIDなどを準備
事務局は申請にGビズIDプライムが必要であり、取得には一定期間がかかるとして早めの準備を呼びかけている。飲食店が制度を活用する場合は、機器選定より先に現在の業務時間と人員配置を計測し、どの作業を何%削減するのかを明確にすることが重要である。補助金は目的ではなく、生産性を改善する投資を実行するための手段として使うべきだ。
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