配膳だけではない店舗DX
アスタリスクは2026年8月、開発中の新型配膳ロボット「AsReader HAKOBU」の実証運用を飲食店舗で開始した。店舗入口ではキャッシュレス対応の無人販売BOXを導入し、将来的にはRFIDを利用して食材や備品管理まで一元化する構想を示している。
またアルファクス・フード・システムは配膳AIロボットの導入事例を拡大するとともに、生成AIを利用したシフト作成支援サービスを展開している。飲食DXは注文端末だけの話ではなくなった。
フロント・ホール・バックヤードをつなぐ
これまで飲食店のIT導入では、予約、POS、モバイルオーダーなど個別システムを別々に導入するケースが多かった。その結果、同じ売上データを複数システムへ入力したり、在庫データと販売データが連携しない問題も起きている。
今後重要になるのは、予約から注文、決済、配膳、在庫、人員配置までデータをつなぐことだ。特にAIはデータが蓄積されて初めて需要予測やシフト最適化で効果を発揮しやすくなる。
DX投資で見るべき指標
- 注文から提供までの時間
- スタッフ一人当たり売上
- テーブル回転率
- 食品廃棄率
- シフト作成時間
- 機器導入後の人件費率
AIは人をゼロにする技術ではない
ホットペッパーグルメ外食総研では、人によるサービスへの消費者意識も調査している。飲食では接客そのものに価値を感じる場面もあるため、すべてを無人化すれば顧客満足が上がるとは限らない。
テクノロジーで単純作業を削減し、人は料理説明、クレーム対応、常連客とのコミュニケーションなど人間が強い領域へ集中する。その役割分担が重要になる。
2026年の飲食DXは「ロボットを導入した店が先進的」という段階から、システムを使って利益、生産性、顧客体験をどこまで改善できたかを競う段階へ入っている。
LINE
WeChat