店舗探しの入口が一つではなくなった
飲食マーケティング支援会社COLLINSは、全国1049人を対象とした飲食店選びの調査を分析し、2026年8月に「飲食店の選び方・探索行動レポート2026」を公開した。Instagram、Google、AIなど複数の情報源を横断する現在の飲食店選びを、行動タイプ別に整理している。
かつてはグルメサイトへ掲載し、検索順位を上げれば一定の集客が期待できた。しかし現在はSNS動画で店を知り、Googleマップで場所と口コミを確認し、その後予約サイトや公式サイトへ移動するなど、顧客経路が分散している。
新規獲得だけでは利益が出にくい
一方、LINE公式アカウントに関する消費者調査では、登録経験がある人は限定的だったものの、登録者の高い割合に来店・注文経験が確認されている。新規客を広告費で毎回獲得するより、一度来店した顧客と接点を持ち続ける方が効率的になる場合がある。
ただし、クーポンを大量配信すればよいわけではない。割引ばかりを続けると、通常価格では来店しない顧客を増やしてしまう。
集客を4段階で管理する
- 発見:Instagram、TikTok、Google、AI検索
- 比較:写真、価格、口コミ、メニュー
- 予約:予約サイト、電話、公式導線
- 再来店:LINE、会員、アプリ、メール
重要なのは媒体ではなく顧客導線
「Instagramをやるべきか」「Google対策をするべきか」という議論だけでは不十分である。それぞれの媒体が顧客行動のどの段階を担当しているかを決める必要がある。
例えばInstagramでは料理や雰囲気を伝え、Googleでは営業時間と地図情報を正確にし、公式ページでは予約を完了させる。その後LINEなどで再来店につなげる。この流れがつながれば、広告依存度を下げながら顧客資産を蓄積できる。
2026年の飲食マーケティングはフォロワー数競争ではない。最終的に来店、注文、再来店へ何件転換したかを測る仕組みを持つ店舗が強くなる。
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