結論:タイルは施工完了時に予備材を店舗資産として残す
飲食店のタイルは耐久性が高い一方、欠けや割れが発生した際に同じ材料を1枚だけ調達できるとは限りません。製品が廃番になったり、同一品番でも生産時期によって色調や質感に差が出たりする可能性があります。そのため開業時から補修用材料を確保することが重要です。
予備材が必要な理由
壁タイルが1枚割れただけでも、近似品で交換すると照明の下で色差が目立つ場合があります。特注色、輸入品、焼き物特有の色幅がある製品では特に注意します。補修用として同一発注分の材料を残しておけば、将来の修理が容易になります。
品番だけでは管理不足
竣工資料にはメーカー、商品名、品番、色、サイズ、購入先、施工場所を記録します。箱やラベルにロット情報がある場合は写真でも残します。目地材についてもメーカーと色番号を記録しておくと部分補修時の再現性が高まります。
保管場所を決める
予備タイルを厨房の隅に積んでおくと破損や紛失につながります。箱へ施工場所を記載し、倉庫等で保管します。複数店舗を運営する企業では、本部倉庫で店舗名・品番別に管理する方法も有効です。
補修では下地原因も調べる
割れたタイルを交換するだけでは再発する場合があります。下地の動き、衝撃、建具との干渉、重量物の接触など原因を確認します。浮きが広範囲に見られる場合は部分交換ではなく施工状態の調査が必要です。
輸入タイルは追加納期にも注意
海外品は追加発注時の最低ロット、輸送期間、国内在庫状況によって補修が遅れることがあります。特殊なタイルほど予備数量を多めに検討します。一方、一般的な国内定番品では過剰在庫にならないよう施工面積と破損リスクから数量を決めます。
実務チェックポイント
- 施工完了時に予備材を受け取る
- 箱へ店舗名と施工場所を書く
- 品番、色、ロット、購入先を撮影する
- 目地材のメーカーと色番号も残す
- 補修時は割れた原因を確認する
- 特注・輸入品は追加調達条件を確認する
タイルの予備材は小さな在庫ですが、数年後の改修品質を大きく左右します。竣工引渡し時に余材を廃棄せず、補修部材として正式に管理することが店舗保守の基本です。
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