結論:工場を統一するより「品質基準」を統一する
ホテルや大型レストランでは、すべての商品を一つの工場で生産することは現実的でない場合があります。木製家具、金属家具、ソファ、石材、照明など、それぞれ得意な工場へ分ける方が品質や価格の面で合理的だからです。
一方、複数工場へ分けると同じ色指定でも仕上がりが違うという問題が発生します。
共通マスターを作る
木部色、金属色、張地、石材など共通する仕上げは、案件共通のマスターサンプルを作成します。各工場が独自に色を解釈するのではなく、同じ基準サンプルへ合わせます。
仕様コードを統一する
例えばWOOD-01、METAL-02、FABRIC-03のように仕上げコードを設定すると、多数の図面でも管理しやすくなります。仕様変更時にもコード単位で影響範囲を確認できます。
工場別の責任範囲を明確にする
一つの商品に木工、金属、石材が組み合わされる場合、どの工場が最終組立を担当するか決めます。部材同士の寸法が合わない場合の責任も事前に整理します。
検品フォーマットを共通化する
工場ごとに異なる検査方法を使うと品質評価が統一できません。寸法、外観、機能、梱包など共通項目を設定し、同じ形式で報告させると比較しやすくなります。
実務チェックポイント
- 共通仕上げ表を作る
- マスターサンプルを配布する
- 仕様コードを設定する
- 図面番号を統一する
- 複合商品の最終組立責任を決める
- 検品フォーマットを統一する
- 梱包ラベル形式を統一する
- 全工場の工程を一つの表で管理する
複数工場調達のポイントは、工場数を減らすことではありません。発注者側が仕様体系を持ち、すべての工場を同じルールで管理できる状態を作ることです。これにより専門工場のメリットを活かしながら品質のばらつきを抑えられます。
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