結論:初回発注時から「再注文できる状態」を作っておく
飲食店の椅子やテーブルは消耗品です。破損、増席、改装などにより数年後に追加発注する可能性があります。しかし初回調達時の情報が残っていないと、同じ商品を再現できません。
商品コードだけでは不足する
特注品の場合、工場の商品番号だけでなく寸法、材料、色、塗装、張地、金物などを保存します。工場そのものが変更される可能性もあるため、発注者側で仕様を保有することが重要です。
天然素材には個体差がある
木材や天然石は同じ名称でも色や柄が完全には一致しません。また既存家具は紫外線、清掃、使用によって経年変化しています。そのため新品を完全一致させることは難しい場合があります。
追加発注では既存品の現物写真だけで判断せず、初回の承認色板や材料情報と比較します。
張地は廃番リスクを考える
ファブリックや合成皮革は将来廃番になる可能性があります。交換頻度が高い店舗では、余剰張地を保管して補修に利用する方法もあります。ただし保管環境による劣化にも注意します。
予備品を初回発注に含める
営業上重要な椅子や照明などは、必要数ぴったりではなく一定数の予備を持つ考え方があります。海外から数脚だけ再輸入すると、商品代より物流費が大きくなる場合があるためです。
実務チェックポイント
- 最終製作図を保存する
- 色板を保存する
- 張地メーカー・品番を記録する
- 金物品番を記録する
- 工場情報を保存する
- 初回製造時の写真を保存する
- 予備部材を検討する
- 再注文時は既存品の経年変化を確認する
家具調達の完成は開業日ではありません。店舗運営期間中に補修・追加できる状態まで設計しておくことで、長期的な維持管理コストを抑えられます。
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