結論:納品順序は商品の完成順ではなく施工順で決める

店舗工事では床、壁、天井、設備、造作、家具という順序があります。海外調達品をすべて一括出荷しようとすると、一部商品の製造遅延によって、すでに完成している商品まで工場に残ることがあります。

そこで開業工程が厳しい案件では、施工順に応じて分納する方法があります。

先行させる商品を選ぶ

タイル、床材、金物、造作下地関連など、施工初期に必要なものは先行候補です。置き家具や装飾品は内装工事終盤まで必要ないため、後便にできる可能性があります。

グループ 優先度
A 施工用建材・金物
B 造作家具・カウンター 中~高
C 椅子・テーブル
D 装飾・予備品

分納には追加費用がある

輸送回数を増やすと、集荷、輸出手続、海上輸送、通関、国内配送などの固定費が増える可能性があります。したがって単純な物流費では一括輸送が有利なことが多く、開業遅延リスクとの比較で判断します。

施工会社と毎週更新する

製造側だけで分納順を決めてはいけません。現場工程が遅れていれば、早く送っても保管費が発生します。逆に施工が前倒しになれば、必要資材を早める価値があります。

実務チェックポイント

  • 商品を施工工程別に分類する
  • クリティカル品を特定する
  • 便ごとの物流費を試算する
  • 施工会社の必要日を確認する
  • 先行便の検品を優先する
  • 便ごとにパッキングリストを分ける
  • 国内保管費も比較する

分納は物流費を安くする手法ではなく、工程リスクを管理する手法です。一日でも開業遅延を避ける価値が大きい案件では、物流費が多少増えても分納が合理的になる場合があります。