中国から家具を輸入すると関税はいくら?着地原価の計算方法

Q. 中国で100万円の家具を買ったら、日本での原価もほぼ100万円ですか?
A. いいえ。商品代に国際物流、関税・輸入消費税、通関、国内配送などを加えた「着地原価」で考える必要があります。
関税は商品によって違う
税関によれば、輸入品の税表番号や税率は商品の特性、材質、用途、原産国などによって決定されます。同じ「家具」という呼び方でも構造や材質によって分類が異なる可能性があるため、見積段階で一律の税率を仮定するのは危険です。
課税価格の基本
日本の関税評価では、原則として輸入貨物について現実に支払われた、または支払われるべき価格に、輸入港までの運賃、保険料その他所定の加算要素を加えて課税価格を決定します。単純に工場の商品代だけに税率を掛けるとは限りません。
着地原価に入れる項目
- 商品代金
- 中国国内輸送
- 輸出関連費用
- 国際運賃
- 保険
- 日本側港湾・取扱費用
- 関税
- 輸入消費税等
- 通関関連費用
- 倉庫・デバンニング
- 店舗までの国内配送
- 搬入・組立費
HSコードを早めに確認する
税関は2026年版の実行関税率表を公開しています。ただし自社判断で分類を誤ると原価計算が変わります。判断が難しい商品については税関の事前教示制度を利用できます。文書による回答は輸入通関審査で原則3年間尊重される制度となっています。
国内品との比較方法
中国工場価格と日本国内の納品価格を直接比較してはいけません。中国側は工場出荷、日本側は店舗納品という条件では比較対象が違います。両方を店舗搬入時点の条件に揃えて比較します。
実務チェックポイント
- 商品仕様からHS分類を検討する
- 適用税率を確認する
- インコタームズを確認する
- 物流会社から総物流見積を取得する
- 輸入税を試算する
- 国内配送・搬入費を加算する
- 不確実な分類は事前教示を検討する
海外調達で重要なのは工場単価ではなく、店舗で使用できる状態までの1脚・1台当たり着地原価です。