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厨房周辺の壁・床・巾木は何を使うべきか|水・油・熱・清掃から考える材料選定

結論:厨房仕上げは「毎日洗う設備」として考える

厨房は客席より過酷な環境です。水、油、蒸気、熱、食品残渣が発生し、日々の清掃も必要です。したがって見た目より耐水性、清掃性、継ぎ目、立上り、設備との取り合いを優先します。

加熱機器やシンク周辺では、汚れを拭き取りやすく水に強い仕上げが必要です。ステンレス板等を採用する場合も、板そのものだけでなく継ぎ目、小口、シーリングの納まりを確認します。

厨房床は水や油で滑りやすくなる可能性があります。防滑性だけを高めると清掃しにくくなる場合があるため、実際の清掃方法を考えて材料を選びます。排水を行う厨房では床勾配と排水位置が重要で、仕上げ材だけでは解決できません。

巾木・立上り

床と壁の直角部分は汚れが蓄積しやすい場所です。清掃方法に合わせて立上りや巾木を計画します。シート系床材を立ち上げる場合は施工可能な曲率や下地条件を確認します。

火気設備周辺

消防庁によれば、こんろ、炉、厨房設備など火を使用する設備・器具の位置、構造、管理等は、省令に基づき各市町村が定める火災予防条例によって規制されています。厨房機器周辺の材料や離隔については所在地の条例、設備仕様、所轄消防等への確認が必要です。

2026年の動向にも注意

消防庁では2026年7月に「厨房設備等の基準に関する検討部会」が開始され、新たな形態の天蓋等について検討が進められています。新技術を採用する店舗では、設計時点の最新情報を確認することが重要です。

チェックポイント

  • 水・油・熱が発生する範囲を特定
  • 床勾配と排水位置を確認
  • 壁の継ぎ目を清掃できるか確認
  • 巾木・立上りの納まりを確認
  • 火気設備周辺の条例・離隔条件を確認
  • 設備交換時に仕上げを壊さない構造か確認

まとめ

厨房周辺材は単なる内装仕上げではありません。衛生、清掃、防火、設備保守を支える基盤です。厨房機器が確定する前に仕上げを決めず、設備配置、排水、排気、消防条件と一体で仕様を確定してください。

参考・出典