駅徒歩1分より5分が儲かることもある|飲食店立地を駅距離だけで選ばない方法

結論:駅距離より「顧客が実際に通る導線」を見る
店舗募集では「駅徒歩1分」が強い訴求になります。しかし飲食店経営では、駅からの直線距離だけで物件価値を判断できません。駅徒歩1分でも人が通らない出口側なら、徒歩5分の繁華街中心部より集客力が弱い場合があります。
駅から店まで実際に歩く
物件調査では最寄駅から店舗まで自分で歩きます。途中に大きな交差点、歩道橋、坂道、線路、幹線道路などがあると心理的距離が長くなります。Googleマップ上の徒歩分数だけでは分からない要素です。
人流には方向がある
朝は駅へ向かい、夜は駅から住宅地へ帰るなど、時間帯によって人の流れは変わります。ランチ店なら昼、居酒屋なら17~22時など、自店の営業時間に合わせて現地調査します。
駅近賃料のプレミアムを計算する
駅前50万円、徒歩5分30万円なら月20万円、年間240万円の差があります。5年間なら単純合計1200万円です。駅前立地によってそれ以上の粗利益増加を期待できるかを考えます。
目的来店型なら距離許容度が上がる
専門性の高い料理、予約制レストラン、SNSや検索で指名される店舗は、顧客が店舗を目的に移動します。この場合、駅距離より店舗面積、厨房性能、内装、賃料の方が重要になる場合があります。
現地調査の時間帯
- 平日11~14時
- 平日17~21時
- 金曜夜
- 土日昼
- 雨天時
一度だけではなく複数回観察すると、その立地の日常的な人流が見えてきます。
チェックポイント
- 主要改札・出口を確認する。
- ターゲット客がどちらへ歩くか観察する。
- 店の前を通る人数だけでなく属性を見る。
- 競合店への入店状況を観察する。
- 駅距離による賃料差を年間換算する。
- 必要な追加売上を計算する。
駅近は価値のある条件ですが、価値以上の賃料を払えば利益を圧迫します。立地評価では「駅から何分」ではなく「ターゲット顧客が何人通り、その人流にいくら払うか」を考えることが重要です。