中国工場への家具発注でMOQとは?少量注文は本当に割高になる?

結論:MOQは単なる工場都合ではなく生産コスト構造から決まる
MOQはMinimum Order Quantityの略で、最低発注数量を意味します。中国工場へ店舗家具を問い合わせると「MOQ 50 pcs」などと提示されることがあります。しかし飲食店一店舗では、同じ椅子を50脚必要としないケースもあります。
なぜ最低数量が設定されるのか
家具生産では木材、金属、塗料、張地などの材料調達に最低ロットが存在する場合があります。また機械設定、治具、塗装ライン、職人の段取りなどは1脚でも100脚でも一定の作業が発生します。そのため少量では固定費を製品数で分散できません。
MOQ未満でも発注できる場合
MOQは法律上の数字ではなく工場の取引条件です。そのため追加料金を支払う、既存在庫を使う、既存モデルを選ぶ、他案件と材料を共通化するなどによって少量対応できることがあります。
少量調達で有効な方法
- 完全オリジナルではなく既存モデルを利用する
- 木部色や張地だけ変更する
- 複数品目を同一工場へまとめる
- 予備品を含めて数量を増やす
- 次店舗分とまとめて発注する
MOQより注意すべき物流効率
工場が10脚から生産してくれたとしても、海外輸送費を含めると経済合理性がない場合があります。家具は重量より容積が大きくなりやすいため、少量輸入では一脚当たりの物流コストが高くなることがあります。
価格交渉の考え方
単価だけを下げる交渉より、「数量30脚ならいくら、50脚ならいくら」と数量別見積を取得すると判断しやすくなります。また特注仕様を減らすことで価格を下げられることもあります。
実務チェックポイント
- MOQが製品単位か色単位か確認する
- MOQ未満の追加料金を確認する
- 材料の最低購入量を確認する
- 数量別単価を取得する
- 梱包後の容積を確認する
- 予備品を含めた必要数量を算出する
飲食店一店舗の調達では、「MOQをクリアするため不要な家具を買う」ことが最適とは限りません。国内既製品との価格差、物流費、保管場所、将来の追加店舗計画まで含めて判断してください。