飲食店の家具は国内調達と中国調達のどちらが得?価格だけで決めない比較方法

結論:数量とオーダー比率が高いほど中国調達を検討しやすい
飲食店用の椅子、テーブル、ソファ、什器を調達するとき、「中国製なら安い」と単純に判断するのは適切ではありません。中国調達では製品代に加え、中国国内物流、輸出梱包、検品、海上・航空輸送、日本側港湾費用、通関、国内配送などが発生します。
一方、まとまった数量があり、寸法・張地・塗装色などを指定するオーダー家具では、中国工場の生産力を活用するメリットが出やすくなります。
国内調達が向くケース
- 椅子やテーブルが少量しか必要ない
- 開業までの期間が短い
- 既製品でデザイン要件を満たせる
- 納品後の交換・補修対応を重視する
- 追加発注が頻繁に発生する可能性がある
例えば椅子10脚だけを海外から輸入すると、国際物流や通関関連費用の比率が高くなり、国内購入より総額が高くなることがあります。
中国調達が向くケース
- 複数店舗または大型店舗で数量が多い
- 造作家具や特注家具の比率が高い
- 椅子、テーブル、ソファ、照明、建材などを混載できる
- 開業まで十分な調達期間がある
- 図面と品質基準を明確に管理できる
比較すべきは「店に届くまでの総額」
海外調達ではEXWやFOBなど工場側の提示価格だけを国内見積と比較してはいけません。店舗への納品までに必要な総費用を同じ条件にそろえて比較します。
| 項目 | 国内 | 中国調達 |
|---|---|---|
| 製品価格 | 比較的確認しやすい | 工場・仕様で変動 |
| 輸送 | 国内配送中心 | 中国国内+国際+日本国内 |
| 検品 | 比較的容易 | 出荷前検品が重要 |
| 納期 | 短期対応しやすい | 製造・輸送期間が必要 |
| 特注対応 | 可能だが条件次第 | 数量次第で有力 |
品質管理で重要なこと
「サンプルが良かったから量産も同じ」とは限りません。木部色、張地、寸法、公差、金物、溶接、塗装、梱包方法などを仕様書へ記録し、量産品の検品基準にします。店舗家具では見た目だけでなく、がたつき、強度、清掃性、脚部の床への影響なども確認します。
実務チェックポイント
- 国内価格と海外工場価格を単純比較しない
- 店舗着までの総調達費を計算する
- 数量とコンテナ容積を確認する
- サンプルを承認してから量産する
- 量産中・出荷前の検品方法を決める
- 不良品発生時の予備品を検討する
最も合理的なのは国内か中国かの二者択一ではありません。短納期品や補修部材は国内、数量の多い特注家具は中国というように、品目ごとに調達先を分ける方法も有効です。