家具輸入のFOB・EXW・CIFは何が違う?飲食店オーナー向けに解説

結論:価格を見る前に貿易条件をそろえる
中国工場へ家具を問い合わせると、EXW、FOB、CIFなどの条件が提示されます。これらは単なる配送方法の名称ではなく、売主と買主の費用・リスク分担を整理する国際取引条件です。
例えばA工場がFOBで100ドル、B工場がEXWで90ドルの場合、B工場が必ず安いとは判断できません。EXWでは工場から輸出地点までの物流・輸出手続等を買主側で手配する範囲が広くなるためです。
EXWの考え方
EXWでは売主側の負担範囲が比較的小さく、買主側で工場からの引取り以降を広く手配する形になります。複数工場の商品を集約する場合などには使われることがありますが、中国国内物流や輸出実務を管理できる体制が必要です。
FOBの考え方
海上輸送を利用する家具調達ではFOB条件が比較検討に使いやすいケースがあります。ただし「FOB China」のような曖昧な表記ではなく、どの港を条件としているか確認します。
CIFの考え方
CIFでは指定仕向港までの運賃・保険を含む条件ですが、日本の港に到着すれば店舗まで無料で届くという意味ではありません。輸入通関や日本国内で発生する費用、配送は別途確認が必要です。
飲食店案件で重要なこと
家具だけでなくタイル、照明、什器などを複数工場から調達する場合、工場ごとの条件がバラバラだと総費用の管理が難しくなります。集約倉庫を利用する場合はEXWを含めて物流全体を設計する方法もあります。
比較表
| 条件 | 実務上の特徴 |
|---|---|
| EXW | 工場引取り以降を買主側で広く手配 |
| FOB | 指定船積港を基準に比較しやすい |
| CIF | 指定仕向港までの運賃・保険を含むが日本国内費用は別確認 |
実務チェックポイント
- 条件名だけでなく指定地点・港を記載する
- 見積比較時は同じ条件へ換算する
- 中国側ローカル費用を確認する
- 日本側港湾・通関・配送費を確認する
- 貨物保険の範囲を確認する
貿易条件は契約上重要な項目です。実際の取引では最新版のIncotermsの定義を確認し、物流会社や貿易実務担当者と役割分担を整理してから発注してください。