中国工場への発注でBOMを作る理由|部品抜け・材料違いを防ぐ部品表管理

結論:複雑な製品ほど図面とBOMをセットで管理する
店舗用家具や什器は、天板、脚、フレーム、金物、ボルト、アジャスター、張地など多数の部品から構成されます。完成図だけでは、一つ一つの部材の材質や数量を生産担当者が正確に把握できないことがあります。そこで有効なのがBOM、Bill of Materials、いわゆる部品表です。
BOMに記載する基本項目
- 製品番号
- 部品番号
- 部品名称
- 材質
- 寸法・厚み
- 仕上げ
- メーカー・型番
- 一台当たり数量
- 総必要数量
例えばテーブル一台にアジャスターが4個必要なら、100台では400個が基本数量です。予備部品を含める場合は、その数量を別欄で管理します。
BOMが役立つ場面
見積比較
工場ごとに材料仕様が違えば、見積価格を単純比較できません。BOMを共通化すると、どの材料・部品を前提に価格が算出されているか確認しやすくなります。
材料発注
量産開始前に必要部材が揃っているか確認できます。納期の長い金物や輸入部材を早めに特定することもできます。
品質管理
「見た目は同じだが指定部品ではない」という問題を発見しやすくなります。特に蝶番、レール、キャスターなどは外観だけで判断しにくいため型番管理が有効です。
代替部品のルールを決める
量産時に指定部品が欠品すると、工場から「同等品へ変更してよいか」と相談されることがあります。同等という言葉だけで承認せず、寸法、材質、耐荷重、表面仕上げ、取付互換性などを確認します。
承認なく代替してよい部材と、必ず事前承認が必要な重要部材を分ける方法もあります。
図面変更とBOM変更を連動させる
図面を変更したのにBOMが旧版のままだと、古い部品が購入される可能性があります。図面、BOM、仕様書には版番号を設定し、一つを更新したら関連資料も更新します。
| 資料 | 役割 |
|---|---|
| 製作図 | 形状・寸法・構造 |
| BOM | 材料・部品・数量 |
| 仕様書 | 品質・仕上げ条件 |
| 検品表 | 確認方法・判定基準 |
実務チェックポイント
- 部品番号を設定したか
- 一台当たり使用数量が明確か
- メーカー指定部品は型番まで記載したか
- 予備部品を別管理したか
- 代替品の承認ルールがあるか
- 図面とBOMの版番号が一致しているか
- 最終検品で主要部品を照合するか
BOMは大規模メーカーだけの管理方法ではありません。オーダー家具でも部品数が多い案件ほど効果があり、「部品が足りない」「指定金物と違う」という現場トラブルを減らすことができます。