中国工場の予備部品は何を発注すべきか|店舗オープン後の修理を止めない調達

結論:完成品だけでなく「壊れた後」を量産時に準備する
飲食店の家具や什器は毎日使用されます。椅子のアジャスターが紛失する、キャスターが壊れる、張地が汚れる、取手が破損するといった問題は長期運営では避けられません。中国工場の特注品では、日本で同じ部品をすぐ購入できないことがあります。
そのため量産発注時に、将来交換する可能性が高い部品を予備品として同時調達しておくことが重要です。
予備を検討する部品
- アジャスター
- キャスター
- 蝶番
- スライドレール
- 取手
- ボルト・特殊金物
- 張地
- 化粧材
- 交換可能な電気部品
何を何個確保するかは、製品数量、故障可能性、部品の入手性、保管性によって判断します。
完成品の予備と部品の予備を分ける
椅子など交換頻度が高く保管できる製品では完成品を予備として持つ方法があります。一方、大型カウンターなどは完成品を保管できないため、交換しやすい金物や仕上げ材料を確保します。
張地は同一ロットを検討する
数年後に同じ品番の生地を購入できても、製造ロットによって色調が変わる可能性があります。補修が想定されるソファや椅子では、量産時と同じ張地を一定量保管する方法があります。ただし保管中の劣化や必要保管環境も考慮します。
予備部品にも品番を付ける
部品だけ届いても、どの家具に使うものか分からなければ意味がありません。製品番号、部品番号、名称、数量を一覧化し、BOMと対応させます。
| 部品 | 判断ポイント |
|---|---|
| 金物 | 国内代替可否・故障頻度 |
| 張地 | 色ロット・廃番リスク |
| 塗装材 | 補修方法・保管性 |
| 完成品 | 保管スペース・交換容易性 |
日本で代替できる設計も検討する
すべてを中国専用品にすると保守が難しくなります。消耗しやすい部品は、日本国内でも調達可能な規格品を設計段階から採用する方法もあります。初期価格だけでなく、店舗運営期間全体の保守性で判断します。
実務チェックポイント
- 故障・紛失しやすい部品を特定したか
- 国内で代替可能か確認したか
- 予備数量を発注書へ記載したか
- 張地などロット差を考慮したか
- 部品番号を設定したか
- 予備部品を別箱で識別したか
- 店舗側へ部品表を引き渡したか
中国調達の評価は納品時点だけでは決まりません。店舗が数年間運営できる保守体制まで考えて部品を調達することで、特注品の弱点を補うことができます。