中国工場のMOQとは?飲食店1店舗分の家具・建材でも発注できる?

Q. 中国工場は大量発注でなければ取引できませんか?
A. 工場と商品によります。MOQは絶対的な数字ではなく、生産工程や材料調達によって決まります。MOQはMinimum Order Quantity、最低発注数量を意味します。
なぜMOQが設定されるのか
工場は材料購入、機械設定、治具準備、塗装色の切替え、梱包材製作などの固定作業を行います。10脚でも100脚でも同じ準備作業が必要なら、小ロットでは1個当たりコストが高くなります。そのため一定数量以下を受け付けない、または少量割増を設定する工場があります。
既製品とOEMで条件が違う
工場の標準モデルを標準色で購入する場合は少量対応できることがあります。一方、専用金型、新しい張地、特殊塗装、特注サイズを要求するとMOQが上がりやすくなります。1店舗分の調達では「完全オリジナルにする部分」と「標準仕様を使う部分」を分けることが重要です。
MOQを下げる実務方法
- 工場の既存モデルをベースにする
- 色や材料を他商品と統一する
- 専用金型を避ける
- 同じ椅子を複数エリアで共通使用する
- 予備品を含めて数量をまとめる
- 少量割増で対応可能か確認する
単価だけで判断しない
小ロットでは国際物流の固定費負担も大きくなります。商品代が安くても、数脚だけ輸入すると1脚当たりの物流費が高くなることがあります。椅子、テーブル、照明、什器など複数商品をまとめて輸送する方法も検討します。
注意したい「MOQ」の種類
製品MOQだけでなく、材料MOQがあります。例えば張地を指定すると生地メーカー側の最低購入量が発生することがあります。塗装色、金物、パッケージにも最低数量が設定される場合があります。見積時に「製品の最低数量」と「特注仕様に必要な最低数量」を分けて確認します。
実務チェックポイント
- 標準品と特注品の価格を両方取る
- MOQ未満の割増価格を確認する
- 材料MOQを確認する
- 試作品費用と量産価格を分ける
- 予備品を含む必要数量を計算する
- 国際物流込みの着地原価を比較する
1店舗だから中国調達ができないわけではありません。ただし少量案件では工場出荷価格の安さだけではメリットが出ないため、仕様を整理し、物流を含めた総額で国内調達と比較する必要があります。