中国製家具は量産前にサンプルを作るべき?試作品で確認するポイント

Q. 中国工場へ椅子100脚を注文する場合、サンプルは必要ですか?
A. 特注品なら原則として量産前サンプルを確認することを推奨します。図面だけでは座り心地、色、質感、重量、接合部などを十分判断できません。
サンプルは「完成品を見る」だけではない
サンプルの目的は量産基準を確定することです。確認後に修正点を一覧化し、修正版図面へ反映します。承認したサンプルは可能であれば工場に保存し、量産検品時の基準品とします。
寸法確認
全体寸法だけでなく、椅子なら座面高、座面奥行、背角度、肘掛け高さを確認します。テーブルでは天板厚、脚位置、床から幕板までの高さなど、使用感に影響する部分を測ります。
外観確認
木部の色、木目、塗装艶、金属部の塗装、溶接跡、張地の縫製を確認します。「多少の色差をどこまで許容するか」も量産前に決めます。天然材料は個体差があるため、完全一致を要求するのではなく許容範囲を定義します。
使用テスト
実際に店舗で使用する姿勢で座る、椅子を引く、テーブルに荷重をかけるなど実使用に近い確認をします。脚のがたつき、異音、金物の緩みもチェックします。
梱包サンプルも見る
海外輸送では完成品質と同じくらい梱包が重要です。商品同士が接触していないか、角部が保護されているか、箱内部で移動しないかを確認します。石材やガラスなど破損しやすい製品は梱包仕様を特に慎重に検討します。
サンプル承認後の変更を管理する
工場が量産段階で材料や金物を変更すると、サンプル確認の意味がなくなります。仕様変更は購入者の書面承認が必要であることを発注条件にします。
チェックリスト
- 主要寸法
- 材料
- 色・艶
- 重量
- 座り心地
- がたつき
- 溶接・接合
- 金物
- 張地・縫製
- 梱包
サンプル費用を削減して量産品すべてを作り直すことになれば、結果的に大きな損失になります。特注家具ではサンプル工程を品質管理コストとして予算化するのが実務的です。