飲食店開業の家具・建材調達費はどう予算管理する?

結論:商品代と「店舗で使用可能になるまでの費用」を分ける
飲食店開業で海外調達を利用すると、工場見積が国内価格より大幅に安く見えることがあります。しかし最終的な予算管理では工場出荷価格ではなく、店舗へ搬入・設置して使用できる状態までの費用を把握する必要があります。
調達費を分解する
- 商品代
- サンプル費
- 金型・治具費
- 中国国内物流
- 検品費
- 輸出梱包
- 国際輸送
- 貨物保険
- 関税・輸入消費税等
- 通関・港湾関連費
- 日本国内配送
- 搬入・組立・設置
- 予備品
品目別予算を作る
「家具一式500万円」のような管理では、どこで予算超過したか分かりません。椅子、テーブル、ソファ、照明、タイルなどカテゴリー別に予算を設定します。
数量変更を管理する
設計変更によって席数が増えれば家具数量も増えます。単価が変わらなくても総額は増えるため、見積更新時には単価と数量を分けて比較します。
為替を固定値と考えない
海外調達では見積取得日と支払日が異なります。日本円換算額は為替によって変動するため、初期予算に一定の余裕を設けます。
物流費は早めに概算する
商品発注後に梱包容積を知り、想定より物流費が高いと判明するケースがあります。見積段階で梱包寸法・重量を取得し、物流会社から概算を取ります。
VEは総額で行う
予算超過時に商品の単価だけを下げるのではなく、仕様共通化、梱包改善、国内調達への切替えなど複数の方法を比較します。
実務チェックポイント
- 品目別予算表を作る
- 数量・単価・物流費を分離
- 梱包後CBMを早期取得
- 税・通関費を概算
- 為替変動余地を設定
- 施工・搬入費を含める
- 予備費を確保
- 発注時点で予算表を更新
海外調達のメリットは工場単価の安さだけではありません。オーダー対応や複数品目の集約も含め、店舗完成時点の総額と品質を国内調達案と比較することが重要です。