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ホーム調達・導入事例海外家具・建材調達の全体工程―設計から施工会社引渡しまで失敗しない実務フロー
調達・導入事例

海外家具・建材調達の全体工程―設計から施工会社引渡しまで失敗しない実務フロー

結論:海外調達は「安く買う仕事」ではなく工程をつなぐ仕事である

飲食店、ホテル、商業施設の家具・建材を海外から調達する場合、成功を左右するのは単価よりも設計から現場納品まで情報を途切れさせないことです。海外工場へ図面を送って製造し、日本へ輸入するだけに見えますが、実際には設計、数量確定、見積、サンプル承認、製造、検品、梱包、輸送、通関、国内配送、施工という異なる工程が連続します。

一工程でも条件が曖昧だと、最後は現場で寸法不一致、色違い、数量不足、破損、納期遅延として表面化します。

標準的な調達フロー

  1. 設計図・仕上表・家具リストを整理する
  2. 品番、数量、材質、寸法、仕上げを確定する
  3. RFQを作成し工場から見積を取得する
  4. サンプル、色板、試作品を承認する
  5. 製作図を最終承認する
  6. 量産開始後に工程確認を行う
  7. 出荷前検品を実施する
  8. 梱包仕様とケースマークを確認する
  9. コンテナ積載・船積みを行う
  10. 輸入申告、納税、輸入許可を経る
  11. 倉庫または工事現場へ配送する
  12. 施工会社へ品番別に引き渡す
  13. 開梱、設置、欠品・破損確認を行う

最初に作るべきものは「調達台帳」

商品ごとに品番、名称、設置場所、数量、図面番号、工場、価格、承認状況、生産状況、梱包番号、船積み予定、納品先を管理します。家具200点をメールだけで管理すると、設計変更や数量変更を追跡できなくなります。

管理項目 目的
Item No. 図面・見積・梱包を共通番号で管理
Revision 旧図面での製造を防止
Approval 未承認品の量産防止
Quantity 発注・積載・現場数量を一致
Package No. 現場で必要品を探せるようにする

価格比較は日本到着原価で行う

工場価格だけを比較してはいけません。実務では商品代、国内集荷、輸出通関、海上運賃、保険、輸入通関、関税・輸入消費税、港湾・倉庫費、国内配送などを含めた着地コストで比較します。

家具類の多くは関税率表第94類に分類されますが、品目や材質によって分類が異なるため、実際の輸入時には税関または通関業者へ確認します。

納期は逆算する

現場搬入日から逆算し、国内配送、通関、海上輸送、出荷前検品、量産、試作、図面承認に必要な日数を設定します。海外調達では「工場完成日」と「日本現場納品日」の間に複数工程があります。

実務チェックポイント

  • 設計変更には必ずRevision番号を付ける
  • 見積書と図面の品番を一致させる
  • サンプル承認前に量産させない
  • 出荷前検品を工程に組み込む
  • 梱包番号と現場の部屋番号を関連付ける
  • 通関資料を船積み前に確認する
  • 国内配送日を施工工程と連動させる
  • 予備品と補修部材を確保する

海外家具・建材調達では、工場を探すことより工程管理の方が難しい場合があります。各工程を一つの台帳と品番体系でつなぐことが、コスト、品質、納期を安定させる基本です。

参考・出典