中国から家具を輸入する場合、関税と輸入消費税はどう考える?

結論:税額は商品名だけでは確定できない
中国から椅子、テーブル、ソファ、什器などを輸入すると、「関税はいくらですか」という質問がよくあります。しかし税率は単に「家具だから○%」と一律に判断できるものではありません。輸入貨物は品目分類、材質、用途、構造などにより関税率が判断されます。
さらに輸入時には関税だけでなく輸入消費税も関係します。実際の調達予算では、製品価格、国際運賃、保険、関税、輸入消費税、通関関連費、国内配送費などを整理する必要があります。
HSコード・品目分類を確認する
国際貿易では貨物を分類するためHSを基礎とした品目番号が利用されます。同じ「椅子」でも材質や構造等によって分類が異なる可能性があります。インボイスへ曖昧な商品名だけを書くのではなく、材質や用途を説明できる資料を準備すると通関確認が行いやすくなります。
課税価格とは何か
輸入申告時の課税価格は、海外工場へ支払った製品代だけをそのまま使うとは限りません。取引条件や加算要素など、関税評価上のルールに基づいて計算されます。金型、ロイヤルティ、無償提供物など特殊な取引がある場合は特に注意が必要です。
事前教示を活用する
大量輸入や継続輸入で分類が不明な場合には、税関の事前教示制度を検討できます。発注後に税率を推測するより、輸入計画段階で分類の根拠を整理する方が予算管理に適しています。
見積段階で用意する情報
- 商品写真
- 製品図面
- 材質構成
- 用途
- 数量
- 工場価格
- 貿易条件
- 輸送方法
実務チェックポイント
- 商品名だけで関税率を決めない
- 材質・構造を確認する
- 想定品目分類を通関業者等と確認する
- 課税価格の構成を確認する
- 輸入消費税を資金計画へ入れる
- 通関・港湾・配送費も総額へ加える
海外家具調達で重要なのは「工場価格」ではなく、日本の店舗へ届くまでの総調達額です。特に大型案件では税額や物流費が予算に影響するため、発注前に通関業者や税関の公開情報を利用して確認してください。