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中国工場からのFOBとEXWの違い|家具・建材調達で見積条件を比較する方法

結論:価格には必ず「Incotermsルール+指定地点」を付ける

中国工場の見積で「FOB 100ドル」「EXW 90ドル」と書かれていても、10ドルの差だけで比較することはできません。EXWとFOBでは売主・買主が負担する作業、費用、リスクの範囲が異なるからです。

ICCのIncoterms 2020は、国際売買における売主と買主の義務、費用、リスク分担を整理する国際的なルールです。

EXWの基本的な考え方

EXWでは、売主が指定場所で商品を買主の処分に委ねる形が基本となり、買主側の負担範囲が広くなります。中国国内での集荷や輸出関連実務を誰が行うかについて、フォワーダーと事前に具体的な運用確認が必要です。

FOBの基本的な考え方

FOBは海上・内陸水路輸送向けのルールで、指定船積港における本船への積込みを基準としてリスクが移転します。見積には「FOB Shanghai」など指定港を明記します。

コンテナ貨物では条件選択を確認する

Incotermsの適用は貨物の引渡し実態に合わせて検討する必要があります。コンテナ貨物では、貨物を本船へ直接引き渡すのではなくターミナル等で運送人へ引き渡す実務もあるため、FOBを機械的に選ばず、フォワーダー等とFCAを含め適切なルールを検討します。

見積比較で統一する項目

  • Incotermsのルール名
  • 指定場所または指定港
  • Incotermsの版
  • 中国国内輸送の負担
  • 輸出通関関連費用
  • 港・ターミナル関連費用

総着地原価で判断する

店舗調達で重要なのは工場価格ではなく、日本の指定場所まで届ける総コストです。製品代、梱包、中国国内物流、国際輸送、保険、輸入関連費用、国内配送などを案件条件に応じて積み上げます。

実務チェックポイント

  1. EXWやFOBだけでなく地点を記載する
  2. Incoterms 2020など適用版を確認する
  3. フォワーダーへ費用範囲を確認する
  4. 工場ごとの見積条件を統一する
  5. 日本到着後まで含めた総額を計算する

中国工場の単価比較では、貿易条件を統一しなければ正しい比較になりません。価格表の数字ではなく、どこまでの費用とリスクが含まれているかを見ることが重要です。

参考・出典