中国工場の納期遅延を早期発見する工程表|完成予定日だけ聞いてはいけない

結論:納期管理は完成日ではなくマイルストーンで行う
中国工場へ納期を確認すると「問題ありません」「予定通りです」と回答されることがあります。しかし完成予定日の数日前になって材料不足や外注工程の遅れが判明すると、店舗開業スケジュールに大きく影響します。
納期管理で重要なのは、完成予定日を毎週聞くことではなく、製造工程を複数のマイルストーンに分けて進捗を確認することです。
工程表に入れる項目
- 最終図面承認
- 材料発注
- 主要材料入荷
- 加工開始
- 量産初期確認
- 塗装・表面処理
- 組立
- 最終検品
- 不良修正
- 梱包
- コンテナ積込
製品によっては石材、ガラス、メッキなどの外注工程も追加します。
材料入荷を最初に確認する
工場が生産を開始すると言っていても、主要材料が揃っていなければ実際には進みません。特注張地、金物、石材など納期の長い材料について、発注日と入荷予定日を確認します。
進捗率ではなく実物で確認する
「80%完成」という表現は担当者によって意味が違います。可能なら工程別数量を確認します。例えば100台の椅子なら「木工100台完了、塗装80台、張地50台、完成30台」という情報の方が状況を把握できます。
写真は日付と製品番号を付ける
過去の写真や別案件の写真との混同を避けるため、進捗写真には製品番号や撮影日が分かる表示を入れてもらう方法があります。大量案件ではSKU別に管理します。
| 管理方法 | 問題点・利点 |
|---|---|
| 完成日だけ確認 | 遅延発見が遅い |
| 進捗率だけ確認 | 定義が曖昧 |
| 工程別数量 | 実態を把握しやすい |
| 写真+工程表 | 客観的確認がしやすい |
検品と修正期間を工程に入れる
「生産完了日=出荷日」とすると、不良修正の時間がありません。最終検品後に修正期間を確保し、再確認後に梱包する工程を設定します。
船の締切から逆算する
店舗オープン日から国内配送、通関、海上輸送、港搬入、検品、製造を逆算します。工場完成が数日遅れただけでも予定船に載らなければ物流側でさらに日数が延びる可能性があります。
実務チェックポイント
- 製造工程表を取得したか
- 主要材料の入荷日を確認したか
- 外注工程を工程表に入れたか
- 工程別完成数量を確認しているか
- 進捗写真を定期取得しているか
- 検品・修正期間を確保したか
- 船積予定日から逆算しているか
納期遅延を完全になくすことはできません。しかし工程を細分化すれば、遅延を数週間早く発見できる可能性があります。その時間が代替策を取れるかどうかを左右します。