施工会社へ輸入家具を引き渡す方法―品番・数量・付属品・施工図を一括管理する

結論:「納品」と「施工会社への引渡し」は別工程である
家具や什器が現場へ到着しても、施工担当者が「これはどこに付けるのか」「金物はどの箱か」を理解できなければ工事は進みません。海外調達では製造側の情報を日本の施工側へ確実に引き渡す必要があります。
引渡し資料を作る
最低限、Furniture Schedule、製作図、Packing List、設置図を一つのセットにします。すべて同じItem No.で照合できることが重要です。
| 資料 | 用途 |
|---|---|
| Furniture Schedule | 品番・数量・設置場所確認 |
| Shop Drawing | 寸法・取付方法確認 |
| Packing List | 箱番号と内容確認 |
| Layout | 現場設置場所確認 |
箱を開ける前に数量確認する
現場へ到着した梱包数とPacking Listを照合します。開梱後に箱が混在すると、輸送中の欠品なのか現場移動後の紛失なのか判断しにくくなります。
付属金物を別管理しない
特注什器の施工ではアンカー、ボルト、棚受け、鍵、アジャスターなど小さな部品が重要です。付属金物箱が現場で紛失すると本体があっても施工できません。
金物箱へ対象Item No.を明記し、可能なら本体梱包と関連付けます。
固定方法を施工会社と事前確認する
海外工場が想定したビスやアンカーが日本現場の壁・床下地に適するとは限りません。設計者・施工会社が日本側の建築条件を確認し、必要な固定方法を決めます。
現場加工の範囲を決める
壁面造作やカウンターは、現場寸法調整が必要な場合があります。どこまで工場完成とし、どこを現場加工するかを図面に明示します。
引渡しチェック
- 全品番の納品数量を確認する
- 梱包番号と内容物を照合する
- 施工図を最新版に統一する
- 付属金物数量を確認する
- 設置場所を図面で示す
- 固定方法を施工会社へ確認する
- 破損品・欠品を別表管理する
- 予備品の保管場所を決める
海外調達品は「現場に置いたら終わり」ではありません。製造側のItem No.を施工完了まで維持し、物流情報と施工図をつなげることで、現場の探し物と施工ミスを大幅に減らせます。