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飲食店の家具を中国から仕入れるメリットは?国内調達と比較する判断基準

Q. 飲食店のテーブルや椅子を中国から直接仕入れると安くなりますか?

A. 条件が合えば有効ですが、「工場価格が日本より安い」という理由だけで採用してはいけません。判断すべきなのは、日本の店舗へ使用可能な状態で納品するまでの総額です。

中国調達では商品価格のほか、サンプル、検品、梱包、中国国内物流、輸出費用、国際運賃、保険、関税、輸入消費税、通関、国内配送、不良対応などが関係します。

中国調達と相性が良い案件

  • 同じ椅子やテーブルを多数使用する
  • サイズ・色・生地を特注したい
  • 家具と什器をまとめて発注する
  • 開業まで十分な製作期間がある
  • 現地検品または出荷前検品を実施できる

逆に、椅子数脚だけ欲しい、翌週までに必要、現場寸法が確定していない、といった案件では国内調達の方が合理的なことがあります。

単価ではなく着地原価を見る

例えば工場見積が国内品より大幅に安くても、数量が少なければ国際輸送費の割合が大きくなります。また大型ソファや完成品家具は容積を使うため、商品価格より物流効率が重要になることがあります。

比較するときは次の式で考えます。

総調達原価=商品代+現地費用+検品+梱包+国際物流+輸入諸費用+国内配送+補修・予備費

店舗家具では耐久性を優先する

飲食店用家具は家庭用より使用頻度が高くなります。椅子では接合部、脚部、塗装、生地、クッション、ガタつきを確認します。テーブルは天板の反り、耐水性、脚の固定方法、床の不陸への調整方法を確認します。

特注家具は図面を日本側で管理する

「写真と同じものを作ってください」という発注は危険です。幅、奥行、高さ、材料、板厚、表面仕上げ、色、金物、電源穴、巾木逃げ、連結方法などを図面で確定します。

固定家具の場合は建築現場寸法との連携がさらに重要です。工場が正確に製造しても、日本の現場寸法が変われば設置できません。

判断表

条件 中国調達 国内調達
数量が多い 向きやすい 比較必要
少量・急ぎ 不利になりやすい 向きやすい
特注デザイン 有力 対応可能だが比較必要
交換対応 時間を要する 対応しやすい

実務チェックポイント

  • 商品単価ではなく着地原価で比較する
  • 最低発注数量を確認する
  • 量産前にサンプルを確認する
  • 材料・寸法・色を図面化する
  • 出荷前検品を行う
  • 補修用部材や予備品も検討する

中国調達の最大の利点は「安さ」だけではなく、一定数量をオリジナル仕様でまとめて製作できる点です。価格、品質、納期、交換リスクを含めて判断することで、店舗開業に有効な調達手段になります。