飲食店の開業準備には何か月必要ですか?物件契約からオープンまでの工程表

Q. 飲食店は物件を契約してから何か月で開業できますか?
A. 一律の期間はありません。重要なのは「内装工事期間」だけでなく、設計、貸主承認、設備確認、家具製作、行政手続、検査、スタッフ研修まで含む工程を作ることです。
小規模な居抜き店舗と、大型厨房を持つスケルトン店舗では工程が全く異なります。海外から家具・建材を調達する場合はさらに製作と物流期間が加わります。そのため「契約後1か月で開店」などと先に日付を固定するより、必要工程を積み上げて開業日を決める方が安全です。
基本工程
- 物件調査・申込み
- 事業条件と設備条件確認
- 賃貸借契約
- 基本設計
- 施工見積・VE調整
- 実施設計・貸主承認
- 厨房・家具・照明等発注
- 内装工事
- 家具・厨房機器搬入
- 行政・消防等の必要対応
- 清掃・備品設置
- スタッフ研修・試運転
- 開業
最も遅い工程が開業日を決める
店舗工事では、すべての作業が同じ速度で進むわけではありません。厨房機器、特注家具、照明、石材、特殊金物などは製作期間が長いことがあります。このように開業日を決定する最長工程を管理する必要があります。
中国調達を使う場合の考え方
中国で家具や什器を製作する場合、見積、図面確認、サンプル、製造、工場検品、梱包、集荷、輸出通関、海上輸送、日本輸入通関、国内配送という工程があります。製造完了日を「納期」と考えてはいけません。店舗現場へ納品されて初めて工事工程に組み込めます。
また旧正月や国慶節など工場・物流の稼働が変化する時期は、通常より余裕を持った計画が必要です。具体的な工場休業日は年・会社ごとに異なるため、発注時に確認します。
工程表に入れるべき余裕
- 図面修正期間
- サンプル再製作
- 部材調達遅延
- 船積みスケジュール変更
- 通関・検査対応
- 施工現場の変更
- 不良品交換
家具を早く入れすぎるのも危険
納期遅延を恐れて家具を早く現場に入れると、塗装や床工事中に傷つける可能性があります。大型家具では保管場所も必要です。家具納期は「完成日」ではなく、施工会社が受け取れる搬入日へ合わせます。
実務管理表
| 工程 | 責任者 | 確定日 | 遅延リスク |
|---|---|---|---|
| 設計 | 設計会社 | 設定 | 仕様変更 |
| 家具製作 | 工場 | 設定 | 材料・検品 |
| 国際物流 | 物流会社 | 設定 | 船便変更等 |
| 施工 | 施工会社 | 設定 | 現場変更 |
開業スケジュールは「何日かかるか」を聞くだけでは管理できません。工程を分解し、誰がいつまでに何を完成させるかを一枚の表で管理することが重要です。