中国工場の不良品対応|再製作・補修・値引きをどう判断するか

不良発見後は感情ではなく分類から始める
中国工場の出荷前検品で不良が見つかった場合、「全部作り直してください」と要求する前に、不良の種類と影響を分類します。店舗開業まで時間がない場合、再製作を待つことで開業へ影響することもあります。品質、安全、納期、費用を総合して処理方法を決めます。
重大度を分ける
安全・構造に関係する不良
椅子フレームの重大な接合不良、転倒につながる構造問題などは、外観補修だけで済ませるべきではありません。原因確認と確実な是正が必要です。
機能不良
扉が閉まらない、引出しが動かない、部品が取り付けられないなど、使用目的を満たさない問題です。修理によって正常機能へ戻せるかを確認します。
外観不良
傷、色むら、塗装不良などです。客から見える位置か、補修跡が残るかなどを考慮します。
再製作が適するケース
構造上の問題、寸法が大きく異なり施工できない、修理後の品質保証が難しいなどの場合は再製作を検討します。ただし材料調達からやり直す場合の納期を確認します。
工場内補修が適するケース
塗装修正、部品交換など、工場設備で確実に補修できる場合は出荷前修正が合理的です。補修後は必ず再検査し、単に「修理しました」という連絡だけで出荷しないようにします。
日本側補修という選択
軽微な不良で、日本で短時間に修理できる場合は、開業日を優先して出荷する判断もあり得ます。ただし国内補修費、作業場所、材料入手、仕上がり品質を確認し、費用負担について工場と合意します。
値引き受入れは慎重に
外観上の軽微な問題など、店舗運営に影響せず発注者が受け入れ可能な場合は価格調整という選択肢もあります。しかし安全や機能に関係する問題を値引きだけで解決するべきではありません。
原因を記録する
同じ不良が次回も発生すれば、毎回補修費が掛かります。不良写真、数量、原因、是正方法を記録し、次回製造の品質基準へ反映します。特に大量発生した不良は個々の修理だけでなく工程上の原因を調査します。
出荷後に発見した場合
開梱時に写真や動画を残し、箱番号、製品番号、損傷状態を記録します。製造不良なのか輸送損傷なのかを判断するため、工場出荷時の写真や梱包状態と比較します。保険事故の可能性がある場合は物流会社や保険関係者へ速やかに確認します。
実務チェックポイント
- 不良を重大度別に分類する
- 品番・数量・写真を記録する
- 原因を確認する
- 再製作と補修の納期を比較する
- 補修後に再検査する
- 費用負担を文書で確認する
- 次回生産へ再発防止策を反映する
不良対応で重要なのは「誰が悪いか」だけではなく、店舗開業への影響を最小化しながら必要品質を確保し、同じ問題を再発させないことです。