飲食店家具の木材選び|無垢材・合板・MDF・パーティクルボードの違い

結論:「木製家具」という表示では品質は分からない
飲食店家具の見積書に「木製」「木目仕上げ」と書かれていても、内部材料はさまざまです。無垢材、合板、MDF、パーティクルボードにはそれぞれ特徴があり、使用場所によって適否が変わります。
無垢材
一本の木材から切り出した材料で、木そのものの質感があります。傷を研磨して補修できる場合もあります。一方、湿度によって伸縮し、幅広材では反りや割れを考える必要があります。
合板
薄い単板を積層した材料です。構造が安定しやすく、家具や下地に幅広く使われます。樹種、接着剤、等級などによって性能が異なるため、「合板」という名称だけで品質を判断しません。
MDF
木質繊維を成形した板で、表面が平滑なため塗装や化粧仕上げに適しています。曲線加工にも利用されます。一方、水分を吸うと膨張する製品もあるため、水回りでは材料仕様と小口処理が重要です。
パーティクルボード
木材小片などを成形した板材で、家具内部などに広く使われます。用途に適した製品を選べば効率的ですが、ビス保持力や水分条件を考えて設計します。
表面だけ高級でも内部は別材料
天然木突板をMDFへ貼れば外観は天然木になります。これは悪いことではなく、寸法安定性やコスト面で合理的な場合があります。重要なのは設計者と発注者が内部構成を理解していることです。
飲食店では水分条件を考える
カウンター、サービス台、洗面周辺などは水がかかります。木質板材は表面より小口や穴から水が入るケースがあります。エッジ処理、シーリング、巾木などで基材を保護します。
ホルムアルデヒド確認
合板やMDFなど一部木質建材は建築基準法のホルムアルデヒド規制と関係します。F☆☆☆☆等の表示・認定を確認し、造り付け家具として使用する場合は設計者と使用条件を確認します。
海外工場では材料名を契約仕様にする
中国などへ家具を発注する場合、完成後に内部材料を確認することは困難です。「18mm plywood」「MDF」など基材種類と厚さを図面・仕様書に記載し、量産前の材料写真やラベルを確認します。
実務チェックポイント
- 基材の種類を確認
- 板厚を図面へ記載
- 水回りでは小口処理を指定
- 棚板は荷重によるたわみを検討
- F☆☆☆☆等を確認
- 海外製品は材料変更を禁止
家具価格の差は表面から見えない内部材料に現れることがあります。見積比較では完成寸法と仕上げだけでなく、基材、板厚、金物まで同じ条件に揃えて比較することが重要です。
