飲食店家具は既製品とオーダー品のどちらが得か|コスト・納期・修理で比較

結論:椅子は既製品、空間に固定する家具はオーダーという考え方が基本
店舗設計では「せっかくだから家具も全部オリジナルにしたい」という要望があります。しかし特注家具は設計、試作、製造が必要で、故障時の交換にも時間がかかります。既製品とオーダー品を適材適所で組み合わせる方が合理的です。
既製家具のメリット
- 実物を確認しやすい
- 納期が比較的読みやすい
- 一脚単位で追加しやすい
- 価格比較しやすい
特に椅子は人間工学的な調整が必要な家具なので、実績のある既製品を採用するメリットがあります。
既製家具のデメリット
寸法や色の自由度が限られます。壁面にぴったり納める収納やカウンターなどには向きません。また人気商品でも将来廃番になる可能性があります。
オーダー家具のメリット
現場寸法へ合わせられ、ブランド独自の空間を作れます。ベンチソファ、カウンター、壁面収納、レジ台などはオーダーの価値が高い家具です。複数の機能を一体化できるため、限られた店舗面積を有効利用できます。
オーダー家具のデメリット
図面作成、材料承認、製作期間が必要です。仕様が曖昧だと完成品質が発注者の想定と異なるリスクがあります。一台だけ製作する場合は設計・製造固定費の割合も高くなります。
価格比較は同じ条件で行う
既製テーブル5万円と特注テーブル7万円だけを比較しても意味はありません。既製品に必要な現場加工、配送、組立費まで含めて比較します。逆にオーダー家具も設計費、サンプル費、輸送費を含めます。
修理のしやすさ
既製品はメーカーが部品を供給していれば交換しやすい一方、廃番になるリスクがあります。オーダー家具は図面と材料情報を保管しておけば再製作できます。どちらも竣工時にメーカー・品番・仕様を記録します。
多店舗展開では標準化する
チェーン店では最初の店舗でオーダー家具を開発し、その仕様を標準化することで二店舗目以降のコストを下げられます。椅子やテーブル脚などは既製品を共通化し、壁面家具だけ店舗寸法に合わせる方法も有効です。
中国OEMを使う判断
同じデザインを数十台以上製造する場合、中国など海外OEMが選択肢になります。一方、一台だけの特注品ではサンプル、輸送、検品コストの比率が高くなります。数量と納期を基準に国内製作と比較します。
実務チェックポイント
- 既製品で代替できる部分を探す
- 固定家具はオーダーを検討
- 総額で価格比較
- 追加購入可能性を確認
- 多店舗では仕様を標準化
- 図面・品番を保管
最も経済的な店舗家具計画は「全部安い家具」でも「全部特注」でもありません。交換頻度、デザイン重要度、数量、現場寸法を基準に既製品とオーダー品を組み合わせることが重要です。
