中国工場で不良品が発生したときの対応手順|原因分析・再製作・再発防止

結論:不良発見後は「止める・分ける・原因を調べる」の順で対応する
中国工場で不良品が見つかると、すぐに「全部作り直してください」と要求したくなります。しかし原因を確認せず再製作すると、同じ不良が再発する可能性があります。まず不適合品を隔離し、影響範囲を把握することが重要です。
第一段階:不良を定義する
感覚的に「品質が悪い」と伝えるのではなく、品番、数量、不良内容、写真、図面上の要求値などを記録します。
第二段階:影響範囲を確認する
一個だけの偶発的不良か、同じ工程で作ったロット全体の問題かを確認します。例えば穴位置を加工する治具が間違っていれば、同じロットすべてに影響している可能性があります。
第三段階:原因を分析する
- 図面の読み違い
- 旧図面の使用
- 材料違い
- 加工条件の不適切
- 作業者への指示不足
- 検査工程の不足
- 梱包不良
単に「作業員がミスした」で終わらせず、なぜ検査で流出したのかまで確認します。
修理か再製作かを判断する
外観の軽微な問題なら修理可能な場合があります。一方、構造、安全性、重要寸法に関わる不良は再製作が必要になることがあります。現場で使えるかどうかを基準に判断します。
再発防止を工程へ戻す
図面を改善する、治具を修正する、初品検査を追加するなど、原因に応じて工程を変更します。是正後の最初の製品を再確認し、問題が解消したことを確認します。
店舗開業への影響を分離する
全商品を待つのではなく、良品だけ先行出荷できるか、交換部品だけ航空便等で送る必要があるかなど、開業工程への影響を最小化する代替案も検討します。
実務チェックポイント
- 不良品を隔離する
- 品番・数量・写真を記録する
- 同一ロットへの影響を確認する
- 根本原因を分析する
- 修理・再製作を判断する
- 是正後に再検品する
- 再発防止策を次回仕様へ反映する
不良対応の目的は工場を責めることではなく、不良品を日本へ送らず、同じ原因を次の製品に残さないことです。