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中国工場の量産終了後に残すべき記録|次回調達とクレーム対応のための製造履歴

結論:輸入完了時に「製造履歴ファイル」を完成させる

中国工場から家具・什器が無事到着すると、担当者は次の案件へ移り、図面や検品写真がメール、WeChat、PC内に分散したままになりがちです。しかし数か月後に追加発注や破損クレームが発生すると、どの仕様で作ったか分からなくなることがあります。

量産終了時に製造履歴を整理することは、次回調達の品質とスピードを高める重要な作業です。

保存すべき基本資料

  • 最終PO・契約書
  • 最終承認図面とRevision
  • BOM・材料仕様
  • 承認サンプル記録
  • 工程内検査記録
  • 出荷前検品報告
  • 不良・是正記録
  • Packing List
  • 梱包・コンテナ積載写真
  • 輸送・通関関連資料

「最終版」だけを明確にする

設計変更が多い案件ではRev.01からRev.08まで複数図面が残ります。過去版を削除する必要はありませんが、量産に実際に使用した最終版を明確に識別します。

フォルダ例 内容
01_PO 注文・契約
02_Drawing 最終図面
03_Material BOM・材料
04_QC 検品・是正
05_Logistics 梱包・輸送

現場到着後の問題も記録する

工場検品では合格しても、日本で開梱した際に破損や組立問題が見つかることがあります。これらも工場評価へ反映します。製造不良なのか、梱包不良なのか、輸送事故なのかを可能な範囲で切り分け、次回改善につなげます。

予備部品の情報を残す

椅子脚端、ヒンジ、LED電源、ネジなど交換可能部品について、品番や寸法を残しておけば数年後の保守が容易になります。オリジナル什器では特に重要です。

工場評価を数値化する

価格だけでなく、納期遵守、初回検品合格率、是正速度、書類精度、コミュニケーションなどを案件終了時に評価します。次回工場選定で「以前安かった」という記憶だけに頼らず判断できます。

実務チェックポイント

  1. 案件終了時に資料を一か所へ集約する。
  2. 量産に使った最終Revisionを明確にする。
  3. 不良と是正履歴を保存する。
  4. 梱包・積載写真を保存する。
  5. 現場到着後の問題も追記する。
  6. 交換部品情報を保存する。
  7. 工場評価を次回選定へ利用する。

製造履歴は過去の記録ではなく、次回発注のための資産です。中国工場との取引を単発の買い物ではなく継続的な調達システムとして考えることで、追加発注の速度、品質再現性、トラブル対応力を高めることができます。