中国工場への追加発注|初回と同じ色・仕様を再現するための記録管理

結論:「前回と同じ」をデータと現物で定義する
飲食店の増店や家具交換では、中国工場へ半年後、1年後に同じ商品を追加発注することがあります。しかし「前回と同じ仕様で」と伝えても、材料メーカー、塗料ロット、担当者、外注先が変わっている可能性があります。
リピート発注を安定させるには、初回取引時から再現に必要な情報を保存しておく必要があります。
マスター仕様を保存する
最終図面、BOM、承認サンプル、塗装色、生地品番、金物品番、梱包仕様を一つの製品マスタとして管理します。WeChatの過去メッセージだけを仕様記録にすると、担当者変更時に情報を追えなくなる可能性があります。
| 保存資料 | 目的 |
|---|---|
| 最終図面 | 寸法・構造再現 |
| BOM | 材料・部品再現 |
| 色見本 | 色・艶比較 |
| 検品報告 | 前回品質把握 |
| 不良記録 | 再発防止 |
前回不良を次回仕様へ反映する
初回ロットで脚端部品が外れた、梱包で角が潰れたなどの問題があれば、次回発注時に注意事項として再提示します。「前回直したから工場が覚えている」と考えず、仕様書へ反映します。
材料の廃番を確認する
生地、化粧板、塗料、金物などは廃番や仕様変更が起きます。追加発注前に同一品番が入手可能か確認し、代替が必要ならサンプル承認をやり直します。
色はロット差を考慮する
天然木、石材、革、生地などは同じ品番でも個体差やロット差があります。既存店舗の家具と隣り合わせに置く場合は、現物サンプルや既存品との比較が重要です。
工場が同じでも製造条件を再確認する
工場名が同じでも担当者、設備、協力会社が変わる可能性があります。長期間空いた追加発注では「リピートだからサンプル不要」と決めつけず、変更点の有無を確認します。
実務チェックポイント
- 初回量産の最終仕様一式を保存する。
- 承認色・材料サンプルを保管する。
- 前回の不良・改善履歴を残す。
- 追加発注時に材料廃番を確認する。
- 外注先や製造工程の変更を確認する。
- 必要なら再サンプルを実施する。
- 新旧ロットを並べて比較する。
リピート発注は初回より簡単に見えますが、「同じものを再現する」という別の難しさがあります。初回から製造履歴を資産として残すことで、多店舗展開時の品質統一と調達スピード向上につながります。