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ホーム調達・導入事例特注家具の量産品質管理―完成検品だけでは遅い理由と中間検査の組み方
調達・導入事例

特注家具の量産品質管理―完成検品だけでは遅い理由と中間検査の組み方

結論:家具検品は完成後ではなく製造途中から行う

特注家具を数十台、数百台製造する案件では、出荷前検品だけでは品質管理として不十分です。同じ間違いが全数に発生した後では修正に時間と費用が掛かります。

重要なのは、不具合を修正しやすい工程で確認することです。

材料段階で確認する

木材、突板、張地、金物、石材などが承認仕様と一致しているかを量産前に確認します。間違った張地を全数縫製してから発見すると再製作になります。

木地段階で寸法を見る

木製家具は塗装前の木地状態で寸法、形状、接合、エッジ処理を確認すると修正しやすくなります。塗装完成後に削り直せば塗装も再施工が必要です。

量産初号品を確認する

最初の数台が完成した時点で製作図とマスターサンプルを使って確認します。ここで問題がなければ残りの量産を進めます。

特注家具では「First Article Inspection」の考え方が有効で、量産初期に問題を止めることで全数不良を防ぎます。

検査項目を数値化する

「きれいに作る」という指示だけでは判定できません。寸法、水平、がたつき、扉の隙間、色、傷、金物動作などをチェックシートにします。

工程 主な確認
材料 樹種、板材、張地、金物
木地 寸法、形状、接合
塗装 色、艶、ムラ
組立 水平、がたつき、金物
完成 外観、数量、表示、梱包

全数検査と抜取検査を使い分ける

高額な一点物や寸法が現場納まりに直結する造作家具は全数確認が適します。一方で大量の同型家具では重要項目を全数確認し、その他を抜き取りで確認する方法もあります。

実務チェックポイント

  • 承認図とマスターサンプルを工場に置く
  • 材料投入前に仕様を確認する
  • 塗装前に寸法確認する
  • 量産初号品を検査する
  • 不良原因を工程へ戻して是正する
  • 完成品だけでなく梱包状態も確認する
  • 検品写真を品番別に保存する

品質管理の目的は不良品を最後に見つけることではありません。不良を作らない工程を設計することです。海外特注家具では中間検査を生産工程そのものに組み込むことが重要です。