中国調達と国内施工を一括管理する最終チェックリスト|飲食店開業で失敗しない20項目

Q. 中国家具・建材を使う飲食店プロジェクトで、最後に何を確認すればよいですか?
A. 「商品」「法令」「物流」「現場」の4分野を一つのチェックリストで管理します。海外調達で多い失敗は、個々の担当者は正しく仕事をしているのに、工程の接点で情報が抜けることです。
例えば工場は承認図通り製作したが現場寸法が変更された、物流会社は予定通り運んだが食品接触製品の資料が不足した、といった問題です。
商品仕様の5項目
- 最新版図面:工場、設計、施工が同じ版を使用しているか
- 材料:材質、色、塗装、生地、金物が確定しているか
- 数量:予備品を含め発注数を確定したか
- サンプル:重要仕上げを量産前に承認したか
- 検品基準:寸法・外観・機能の合否基準があるか
日本側法令・規格の5項目
- 建材:内装制限やホルムアルデヒド等の必要性能を確認したか
- 食品接触品:食品衛生法上の輸入手続を確認したか
- 電気製品:電気用品安全法等への該当性を確認したか
- 植物材料:植物検疫条件を確認したか
- 木材梱包:必要なISPM15処理・表示を確認したか
物流・通関の5項目
- 貿易条件:EXW、FOB等の費用範囲を確認したか
- HS分類:商品別に分類・税率を確認したか
- 原産地:RCEP等を利用する場合の資料を準備したか
- 輸送:FCL・LCL等を比較したか
- 書類:Invoice、Packing List、商品資料を照合したか
施工・開業の5項目
- 現場寸法:固定家具製造前に確認したか
- 設備接点:電気・給排水・壁下地と家具位置が合っているか
- 搬入:EV、入口、道路、時間制限を確認したか
- 設置:組立・固定担当者を決めたか
- 遅延対策:代替品や分納案を用意したか
20項目を一人で管理する必要はない
重要なのは、各項目に責任者を設定することです。法令は設計者・専門事業者、製造は工場、現場は施工会社、輸送は物流会社と分担できます。
ただし最終的に一覧を統合するプロジェクト管理者が必要です。
「発注済み」を進捗にしない
海外調達では、発注書を出した時点ではまだ店舗に何も届いていません。進捗は次のように管理します。
| 状態 | 意味 |
|---|---|
| 仕様確定 | 変更可能性を整理 |
| 製造中 | 工程確認 |
| 検品合格 | 品質確認済み |
| 船積み | 国際輸送中 |
| 通関完了 | 国内配送可能 |
| 現場設置完了 | 使用可能 |
最終判断
中国調達を成功させるポイントは、「安い工場を見つけること」ではありません。日本側の要求性能を明確にし、工場へ正しく伝え、製造中に確認し、適切に輸入し、現場へ正確に納めることです。
商品価格、品質、法令、輸送、施工を一つのプロジェクトとして管理できれば、中国家具・建材は飲食店づくりにおいて有力な選択肢になります。