中国OEMで材料を勝手に変更させない|代替材料・部品変更の管理方法

結論:材料変更は価格交渉ではなく品質変更として管理する
中国OEMでは、サンプル製作時には指定材料を使用していても、量産時に材料在庫不足や価格上昇を理由として別材料への変更を提案されることがあります。代替材料自体が悪いわけではありませんが、強度、色、耐食性、加工性、寿命が変わる可能性があります。
重要なのは、発注者の承認なしに変更されない管理ルールを作ることです。
材料仕様を名称だけで終わらせない
「鉄」「ステンレス」「木」「プラスチック」といった一般名称だけでは代替範囲が広すぎます。必要に応じて規格、グレード、厚さ、表面処理、密度等を指定します。
重要部品をリスト化する
すべてのネジまで固定する必要はない商品もあります。一方、耐荷重、安全性、外観へ直接影響する材料・部品は重要部品として管理します。
| 部位 | 管理例 |
|---|---|
| 構造材 | 材質・板厚 |
| キャスター | 型式・耐荷重 |
| 塗料 | 色・仕様 |
| 金具 | 材質・寸法 |
| 電気部品 | 型式・要求規格 |
代替提案は量産前に評価する
工場から代替材料の提案があった場合、仕様表、サンプル、必要に応じた試験結果を確認してから承認します。「同じです」という説明だけで変更しないことが重要です。
価格変更と連動させる
発注時より安価な材料へ変更するなら、その変更が価格へどう反映されるかも確認します。逆に原材料高騰で指定材を維持すると価格が上がる場合は、性能を維持できる代替材を共同で検討します。
工場の二次仕入先も変わる
製品を組み立てる工場が同じでも、その工場が購入する金属材料、金具、塗料、包装材の供給会社が変われば品質が変動する可能性があります。重要材料については供給先変更時の通知を求める方法があります。
変更管理の基本ルール
- 承認材料を仕様書へ記載
- 重要部品を指定
- 代替は事前申請
- 変更サンプルを評価
- 承認記録を残す
- 図面・BOMを更新
- 旧仕様と混在させない
検品で材料を確認できる仕組みにする
外観だけでは材質を判断できない場合があります。材料証明、仕入記録、部品型番など、必要なレベルに応じて確認方法を設定します。重大な安全要求がある製品では第三者試験も検討します。
量産品質を安定させるには、完成品検品だけでなく「何から作ったか」を管理することが重要です。材料・部品変更を正式な変更管理プロセスにすることで、サンプルと量産品の品質差を減らせます。