中国工場の検品はいつ行うか|初期・中間・出荷前検品の使い分け

結論:検品は「出荷を止める作業」ではなく、不良を早く発見する工程
中国工場への発注で最も一般的なのは、全商品が完成した後に出荷前検品を行う方法です。しかし完成後に重大な仕様違いが見つかれば、全数手直しや再製作となり納期に大きく影響します。新規商品や高額商品では、量産の早い段階から検品を入れる方が安全です。
量産初期検品
生産開始直後に最初の製品を確認します。材料、寸法、色、組立構造など、全数へ影響する条件を重点的に見ます。図面の読み違いがあれば、まだ生産数が少ない段階で修正できます。
中間検品
生産が一定割合進んだ時点で、工程と半製品を確認します。塗装前の溶接状態、組立前の部品寸法など、完成後には見えなくなる部分を確認できることが利点です。
出荷前検品
製品がほぼ完成し梱包された段階で、数量、外観、寸法、機能、表示、梱包などを確認します。出荷可否を判断する最終確認です。コンテナ積込前に行うことで、不良品が日本へ到着してから発覚するリスクを抑えます。
| 検品時期 | 主目的 |
|---|---|
| 量産初期 | 仕様間違いを早期発見 |
| 中間 | 工程・半製品確認 |
| 出荷前 | 完成品の出荷判定 |
| 積込時 | 数量・コンテナ状態確認 |
全数検品と抜取検品
すべての商品を確認する全数検品と、一部を抽出して確認する抜取検品があります。単価が高い商品、安全性に関係する商品、初回生産では全数または高い検査比率が適する場合があります。一方、安価な大量商品では抜取検品を利用することがあります。
検品項目を事前に決める
現場の検品員へ「品質を確認してください」と依頼するだけでは不十分です。図面、サンプル、品質基準書、検品チェックシートを渡します。測定器具が必要なら事前に指定します。
代表的な検品項目
- 数量
- 寸法
- 重量
- 材料
- 外観
- 色
- 組立状態
- 機能
- 付属品
- ラベル
- 梱包
不良率だけで判断しない
不良率が1%でも、安全性に関わる重大不良であれば出荷を止める必要があります。逆に外箱の軽微な汚れなど、販売や使用に影響しない不良なら対応方法が異なります。不良を重大、主要、軽微に分類して判断します。
検品後の修正確認まで行う
検品で問題を指摘しただけで出荷してしまうと意味がありません。不良品を工場が修理・交換した後、再検品を行う条件を決めます。写真だけで確認するか、再度現場検品をするかも案件のリスクに応じて判断します。
検品費を削ることより、不良を中国国内で発見する方が総コストを抑えやすくなります。大型什器や家具は日本到着後の返品送料が高いため、特に出荷前検品の価値が高くなります。