飲食店家具・建材の見積書はここを見る|単価だけでは分からない仕様差の比較方法

結論:安い見積ほど「何が含まれていないか」を確認する
同じ店舗家具でもA社100万円、B社70万円という見積が出ることがあります。しかし30万円の差が利益率だけとは限りません。内部材料、金物、塗装工程、配送、施工など条件が異なれば、そもそも同じ商品を比較していない可能性があります。
家具見積で確認する項目
| 項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 基材 | 合板、MDF、無垢材等 |
| 厚さ | 板厚、金属厚 |
| 仕上げ | 塗装、化粧板、突板 |
| 金物 | メーカー、型番 |
| 運送 | 工場渡し、現場渡し等 |
| 施工 | 組立・取付を含むか |
「同等品」が価格差を作る
仕様書に「○○または同等品」と記載すると、各社が異なる材料を選びます。価格比較を重視するなら、主要材料と金物を統一して再見積を取る必要があります。
塗装仕様を確認する
同じ黒色家具でも、下地処理、塗装種類、塗装回数によって価格と耐久性が変わります。金属では粉体塗装など仕上げ方法、木部では使用場所に適した塗膜かを確認します。
施工費を分離する
家具本体が安くても、現場で大幅な加工が必要なら総額は上がります。製品代、運送、搬入、組立、取付、廃材処理を分けて見積もると比較しやすくなります。
輸入品では貿易条件を見る
中国工場のEXW価格と日本業者の現場納品価格を直接比較してはいけません。国際運賃、関税、輸入消費税、通関、国内配送などを加えた着地原価を計算します。
数量条件
椅子100脚の単価を20脚注文時にも適用できるとは限りません。最低発注数量や追加注文時の単価を確認します。多店舗展開では初回価格より追加発注条件が重要になる場合があります。
予備品も見積に入れる
椅子脚キャップ、蝶番、張地、タイルなど補修に必要な材料を初回発注へ含めます。少額部品を後から個別購入するより経済的です。
納期を価格と同じレベルで評価
開業直前に家具が届かなければ営業できません。最安値の業者でも納期確度が低ければリスクがあります。製造期間だけでなく承認、検品、輸送を含む工程表を確認します。
実務チェックポイント
- 比較仕様書を一枚作る
- 全社へ同じ図面を渡す
- 材料・金物を統一
- 配送・施工範囲を確認
- 予備品を含める
- 納期条件を比較
- 総額とライフサイクル費用で判断
相見積もりの目的は一番安い会社を探すことではなく、同じ品質をいくらで提供できるかを比較することです。仕様を揃える作業が、正確な価格比較の前提になります。
