中国工場でコンテナ積込前に確認すること|数量不足・積み残し・破損を防ぐ

出荷前検品とコンテナ積込確認は別工程
中国工場で完成品検品に合格すれば品質管理は終わり、と考えがちだ。しかし検品後からコンテナ封印までにもリスクがある。数量の積み忘れ、別商品との取り違え、梱包破損、積載方法による輸送中の荷崩れなどである。
大型レストランやホテル案件では数百箱になることもあり、積込管理が日本の施工効率に直接影響する。
Packing Listと現物を照合する
積込前に商品番号、箱番号、数量をPacking Listと照合する。「椅子100脚」という管理ではなく、色や型番が複数ある場合はSKU単位で確認する。
特注家具なら家具番号と箱番号を紐付ける。
コンテナ自体を確認する
積込前にコンテナ内部を確認し、明らかな穴、強い汚れ、水濡れ等がないかを見る。家具は湿気の影響を受けやすいため、床や壁の状態も確認する。
重いものを適切に配置する
石材、金属家具など重量物と、軽い椅子や照明を同じコンテナへ積む場合、積載順序が重要になる。重い貨物が軽い箱へ荷重をかけないよう配置する。
貨物が移動しないよう、必要に応じて固定材等を使用する。
積込途中の写真を残す
コンテナ入口だけの完成写真では内部の積載状態が分からない。25%、50%、75%、100%など段階的に写真を撮ると、どの商品がどの位置へ積まれたか把握しやすい。
コンテナ番号とシール番号
積込後はコンテナ番号と封印に用いるシール番号を記録する。物流書類の情報と一致しているか確認する。
積み残しを防ぐ
計算上コンテナへ入る予定でも、実際の梱包寸法が大きくなって積み切れないことがある。特にOEM家具では試作後に梱包仕様が変更され、当初のCBM計算から増える場合がある。
量産完成後ではなく、梱包設計段階でPacking Listと積載シミュレーションを更新する。
木製パレット・木枠を確認する
無加工木材を使ったパレット、木枠等を使用する場合、日本の植物防疫所が案内するISPM15に基づく処理・表示を確認する。輸送用木材こん包材は製品本体とは別の規制論点である。
積込時チェックリスト
- コンテナ番号
- コンテナ内部状態
- Packing Listとの数量照合
- 外箱破損の有無
- 重量物の配置
- 貨物固定
- 木材こん包材の表示
- 積込途中写真
- 積込完了写真
- シール番号
店舗ごとに積載順序を考える
複数店舗分を一つのコンテナで送る場合、荷下ろし順序も考える。最初に配送する店舗の商品を入口側へ置くなど、物流会社と計画する。
同じ店舗でも施工順に箱を取り出せるよう梱包番号を設計すれば、日本側の倉庫・施工工数を削減できる。
積込記録はクレーム時の証拠にもなる
日本到着後に数量不足や破損が判明した場合、中国工場で積んでいなかったのか、輸送中の問題なのかを判断する材料になる。写真とPacking Listを案件フォルダへ保存する。
中国調達では、工場完成から日本現場までを一つの品質工程として管理する必要がある。コンテナ積込確認は数時間の作業だが、数カ月かけて製造した商品の最後の重要な品質ゲートである。
