店舗家具のMOQとは何ですか?少量でも中国工場へ発注できますか?

Q. 中国工場から「MOQがあります」と言われました。どういう意味ですか?
A. MOQはMinimum Order Quantity、つまり最低発注数量です。工場が効率的に材料を購入し、生産ラインを動かすために設定する最低数量で、商品や仕様によって異なります。
なぜ最低数量があるのか
例えば椅子1脚を特注色で製造する場合でも、塗料調合、材料購入、治具調整、生産準備などが必要です。100脚作る場合は準備費を100脚へ分散できますが、1脚だけでは製造コストが非常に高くなります。そのため工場は一定数量以上を条件にします。
MOQ以下でも製作できる場合はある
「MOQ50脚」と提示されても、追加料金を支払えば20脚で対応する工場もあります。また既存在庫、標準色、標準材料を使用することで少量対応できる場合もあります。ただしこれは工場ごとの商取引条件であり、一律のルールではありません。
少量発注では物流費にも注意
少量でも国際輸送、輸出入手続、国内配送など一定の固定費が発生します。椅子5脚だけ輸入すると、1脚当たり物流費が高くなる可能性があります。複数種類の商品をまとめて混載する方法もありますが、集荷や梱包管理が複雑になります。
店舗案件では「1品のMOQ」だけを見ない
飲食店では椅子、テーブル、ソファ、カウンター、照明、タイルなど多品種を調達します。一工場へ無理に全部作らせるより、それぞれ得意な工場へ発注し、倉庫へ集約して輸送する方法もあります。ただし品質管理と納期管理を一元化する必要があります。
色指定がMOQを増やすこともある
既製品の椅子を10脚だけ購入できても、特注張地や特注塗装を指定するとMOQが増える場合があります。商品本体のMOQと材料メーカー側のMOQが別に存在するためです。
実務チェックポイント
- MOQが製品単位か色単位か確認する
- MOQ未満の追加料金を確認する
- 標準仕様で数量を減らせるか相談する
- 余剰品を予備品として活用できるか検討する
- 輸送費を含む1台当たり原価を計算する
- 複数商品をまとめて輸送できるか確認する
MOQは「買わなければならない数量」だけでなく、工場の生産効率を示す条件です。少量店舗ではMOQを無理に満たすより、既製品利用や国内調達を組み合わせた方が合理的なケースもあります。発注数量ではなく総調達費で比較してください。
