飲食店物件のゴミ置場を軽視すると営業が苦しくなる|臭気・搬出・保管の確認

結論:ゴミ置場は厨房設備の一部として考える
飲食店物件の内見で見落とされやすいのがゴミ処理です。営業を始めれば毎日、生ゴミ、段ボール、瓶、缶、ペットボトル、廃油などが発生します。店内に保管場所がなく、共用ゴミ置場も使えない物件では、衛生と作業効率に大きな問題が生じます。
どこに保管するのか
厨房内にゴミ袋を長時間置けば臭気や害虫の原因になります。専用ゴミ庫、ビル共用ゴミ置場、冷蔵式ゴミ庫などがあるか確認します。
共用ゴミ置場があっても、飲食テナントの生ゴミを受け入れているとは限りません。
搬出時間を確認する
商業ビルではゴミ搬出時間や使用エレベーターが指定されていることがあります。深夜営業後にゴミを出せず、翌朝まで店舗内保管が必要になるなら運営方法を考える必要があります。
ゴミ収集契約と費用
貸主指定の廃棄物処理業者を利用する物件、テナント自身が契約する物件、共益費に一部含まれる物件など条件は様々です。賃料以外の毎月コストとして事前に確認します。
廃油は排水へ流さない
東京都下水道局は、フライ調理の残り油やグリース阻集器で回収した油脂を下水へ流さず、適切に廃棄またはリサイクルするよう案内しています。大量の揚げ物を扱う業態では廃油缶の保管スペースと回収動線が必要です。
地下・上階店舗は搬出動線を見る
地下や2階以上の店舗では、ゴミ袋を客用エレベーターで運ばなければならない物件もあります。営業中に客とゴミが同じ動線を通ることは衛生面・店舗イメージの両面で避けたいところです。
バックヤード動線、サービスエレベーター、裏口の有無を確認します。
臭気と害虫対策
ゴミ置場が店舗入口や給気口の近くにあると、臭気が店内へ入る可能性があります。また排水設備とゴミ置場周辺は害虫管理上も重要です。
内見時の確認事項
- 共用ゴミ置場の有無
- 飲食ゴミの受入可否
- 収集頻度
- 搬出可能時間
- 指定業者と料金
- 段ボール置場
- 瓶・缶の分別方法
- 廃油保管場所
- 客動線と分離できるか
ゴミ処理は華やかな店舗デザインとは無関係に見えますが、毎日の営業で必ず発生する作業です。良い飲食店物件とは、客席と厨房だけでなく、搬入から廃棄まで裏側のオペレーションが成立する物件です。
