輸入家具を施工会社へ引き渡す方法|箱番号・図面・部品表を一体管理する

結論:施工会社への引渡し資料は製造前から作る
輸入家具の現場トラブルには「商品は届いているのに、どこに付ける物か分からない」というものがある。数十箱の段ボールに中国語の商品名だけが書かれていれば、施工会社は開梱して中身を確認しなければならない。これを防ぐには製品番号、梱包番号、施工場所を最初から一体管理する。
製品番号を全工程で共通化する
設計図で「C-01」としたカウンターなら、工場見積、製作図、検品表、製品ラベル、Packing List、施工図でもC-01を使う。工程ごとに名称を変えないことが重要だ。
梱包番号に施工場所を入れる
例えば「1F-BAR-C01-1/3」のように、階、エリア、品番、分割番号を表示する。現場ではラベルを見るだけで搬入先を判断できる。ホテルなら客室タイプや階番号を加える方法もある。
金物箱を迷子にしない
家具本体は届いているのに、ボルトや取手の小箱が見つからないことがある。金物を家具内部へ固定して同梱するか、専用部品箱を作り内容一覧を貼る。特殊工具が必要なら同時に準備する。
施工会社へ渡す資料
- 最新版製作図
- 商品・梱包一覧
- 施工場所一覧
- 組立説明図
- 金物・部品表
- 重量物一覧
- 注意事項
海外工場の図面が中国語や英語中心の場合、日本側で施工に必要な注記を追加する。すべてを翻訳する必要はないが、固定方法、左右勝手、電気・配管接続など施工上重要な部分は誤解がないようにする。
現場開梱の順番を決める
一度に全箱を開けると資材が混ざる。施工エリアごとに搬入し、必要な箱だけを開梱する。開梱時に破損が見つかった場合は箱番号と一緒に写真を残し、輸送中破損か製造不良かを判断できるようにする。
完了後は予備部品を店舗へ引き継ぐ
余ったタッチアップ塗料、張地、タイル、ヒンジ、取手、アジャスター等を工事終了時に廃棄しない。品番を付けて店舗運営者へ引き渡せば、営業開始後の修理が容易になる。
海外家具の施工性は工場の製造品質だけで決まらない。施工会社が迷わず取り付けられる情報を一緒に届けることまでが調達担当者の仕事である。
