輸入家具を日本の施工会社へどう引き渡せば工事が止まりませんか?

Q. 中国から家具・什器を輸入した後、日本の施工会社へどう渡せばよいですか?
A. 商品を現場へ置くだけではなく、「何が、何箱あり、どこに設置し、どう組み立てるか」が施工会社に分かる状態で引き渡す必要があります。
海外調達で多い問題
工場側は製品を完成させることが仕事、日本側施工会社は現場を完成させることが仕事です。この二者の情報をつなぐ担当者がいないと、「ボルトがない」「取付方法が分からない」「壁補強位置が違う」といった問題が現場で発生します。
製作図を施工会社と共有する
家具の製作図には外形寸法だけでなく、壁固定位置、床固定位置、電源穴、配線ルート、分割位置などを記載します。壁面什器を設置する場合、日本側の壁下地補強をどこに入れるかも工事前に決めます。
梱包番号と設置場所を連動させる
大型店舗では数十〜数百箱が届くことがあります。箱に「A-01」「A-02」など番号を付け、図面上の家具番号と一致させます。箱を開けなければ中身が分からない状態では、搬入だけで多くの時間を失います。
部品箱を明確にする
ボルト、金物、取手、アジャスター、予備部品などの小物が別箱になっている場合、その箱が行方不明になると施工が止まります。「Hardware Box 1/2」のように明確に表示し、梱包リストにも記載します。
現場搬入日を施工工程に合わせる
床や壁が完成していない状態で家具を大量搬入すると、工事の邪魔になり、傷や汚れの原因になります。逆に搬入が遅すぎれば施工会社が待機することになります。工程表を共有し、家具ごとの必要日を決めます。
日本側で必要な工具・部材を確認する
中国工場独自の金具や特殊工具が必要な場合は同梱します。またビスやアンカーなど日本側の下地条件によって選択すべきものは、施工会社が現場に合わせて準備する方が安全な場合があります。
実務チェックポイント
- 家具番号を図面と箱で統一する
- Packing Listを作成する
- 組立図を日本語または図解で準備する
- 固定方法を施工会社と事前確認する
- 壁補強位置を内装工事前に決める
- 金物箱を明確に表示する
- 搬入順序を施工工程に合わせる
- 予備部品を別管理する
海外調達の成功は工場から出荷した時点ではなく、日本の現場で問題なく設置された時点で決まります。工場と施工会社の間に情報の空白を作らないことが、輸入家具を店舗工事へ組み込む最大のポイントです。
