海外家具の通関で止めないための書類管理|InvoiceとPacking Listの作り方

結論:通関書類は船が出てから作らない
飲食店家具を海外調達する場合、製造と検品に集中し、輸入書類の確認が後回しになりやすい。しかし船積み後に商品名、材質、数量が実物と一致していないことが分かると、確認や訂正に時間を要する。InvoiceとPacking Listは出荷前検品と同じタイミングで確認することが望ましい。
Invoiceの商品名を具体的にする
「Furniture」「Decoration」だけでは商品の内容が分かりにくい。Wooden table、metal chairなど、材質と商品種類が分かる記載にする。通関業者がHS分類を検討できるよう、必要に応じて写真、カタログ、材質表も用意する。
Packing Listは現場物流にも使う
Packing Listには箱番号、商品番号、数量、Net Weight、Gross Weight、梱包寸法などを記載する。これを施工場所と連動させれば、通関書類であると同時に現場搬入管理表として利用できる。
実物と数量を一致させる
無料の予備部品や補修材料も、実際に貨物へ入っているものは輸入書類上の扱いを通関業者と確認する。工場担当者が善意で部品を追加し、書類と実物が一致しなくなることを防ぐため、コンテナ積込前に最終梱包リストを確定する。
HSコードは商品ごとに考える
2026年の輸入統計品目表では第94.03項に木製家具、金属家具、プラスチック家具などの分類があり、多くが無税である。しかし、照明、タイル、石材、マットレスなどを一緒に輸入すれば別分類となる。コンテナ単位で「家具」とするのではなく、商品ごとに分類資料を準備する。
課税価格の考え方も確認する
税関の関税評価では、原則として現実支払価格に輸入港までの運賃、保険料その他一定の費用を加えた価格が課税価格となる。輸入消費税等の予算を作る際には商品代だけで計算しない。
出荷前チェック
- Invoiceの売買当事者
- 商品名と材質
- 数量と単価
- Packing Listの箱数
- 重量とCBM
- 実物と書類の一致
- 必要な商品資料
通関は日本に着いてから始める仕事ではない。商品仕様を決めた段階からHS分類に必要な情報を集め、出荷前にInvoice、Packing List、製品資料を通関業者へ確認してもらうことで、港到着後の不必要な停滞を減らせる。
