中国から輸入した家具が破損していた場合、どう対応すればよいですか?

Q. 中国から届いた家具が壊れていました。最初に何をすべきですか?
A. まず修理や廃棄をせず、貨物と梱包の状態を写真・動画で記録してください。輸入貨物の破損は、工場製造時、梱包時、中国国内輸送、国際輸送、日本国内配送、現場搬入など複数工程で発生する可能性があります。証拠がなければ原因の切り分けが困難になります。
荷受け時に確認する
外箱が大きく潰れている、木箱が割れている、水濡れがあるなど明らかな異常があれば、配送担当者がいる状態で写真を撮影します。箱番号や送り状が分かる状態で撮影すると、どの貨物か特定しやすくなります。
開梱時も動画を残す
高額な石材、ガラス、照明、造作家具などは、開梱開始から動画撮影しておく方法が有効です。外箱には傷がないのに内部が破損している場合、梱包方法や製造段階の問題を検討できます。
責任判断には取引条件が重要
誰がどこまで輸送責任を負うのかは、売買契約や使用したインコタームズ、物流契約、保険条件などによって異なります。「中国工場から買ったから全部工場責任」と単純には判断できません。
店舗開業案件では修理と再製作を並行判断
オープンまで1週間しかない場合、中国へ返送して原因確認している時間はありません。日本国内で修理可能か、交換部品だけ航空便で送れるか、代替品を国内調達できるかなどを同時に検討します。
例えば椅子100脚のうち2脚が破損した場合、営業開始に影響しないよう予備品をあらかじめ数脚追加発注しておく方が合理的です。特注品ほど予備品の確保が重要になります。
破損を減らすには梱包仕様を設計する
輸送事故は出荷後だけの問題ではありません。工場発注時に梱包仕様を決め、角当て、防湿、発泡材、木箱など製品特性に合った保護方法を採用します。梱包後の落下や荷崩れを想定することも必要です。
実務チェックポイント
- 荷受け時に外装を確認する
- 異常箇所を箱番号と一緒に撮影する
- 開梱工程を記録する
- 破損品をすぐ廃棄しない
- 工場、物流会社、保険担当へ早期連絡する
- 修理見積を取得する
- 開業に必要な代替策を同時に検討する
- 次回発注では梱包仕様を改善する
輸入破損への最善策は、事故後の交渉だけではなく、検品、梱包、保険、予備品を発注前から設計しておくことです。特に店舗開業では、補償金よりも「予定日に営業できること」の方が重要になる場合があります。
